*+ASTRAY+*

食べることとか大好き高校生のブログ。ツイッターのせいで変更滞り気味。SSあります。

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【短編】東方回顧録

長らく放置して申し訳ございませんでした。
ここ最近はついったーに常駐していることが多く、SSを書く時間もあまりなかったので遅くなりました。
今回あげるものは、授業中の課題として書いた東方projectの設定だけを借りた(つもり)のSSです。
サビおとし作品なので、少々いただけないところもあるかもですが、よろしくおねがいします。
今後も少しずつ、上げていけたらいいな……


*


1. 私と軍神

 私は昔から弱い人間だった。近所さんが飼っていた犬を見ただけで泣いて、いじめてくる子らになすがままにされ、悩み始めれば誰に話すことなく自分を傷つけた。大人になってからは、上司に顎で使われる駄目社員。溜まった鬱憤は飼っていた犬にぶち当てていた。あの、小さい頃に恐れたあの犬に対する鬱憤もそこに含まれている。
 そんな私に嫌気がさして、街に繰り出せば、自分の職場の賃金の安さに気付いた。とてもお洒落なブティックでモノを買えるような収入では、なかった。
 そこにまた嫌気がさして、ため息交じりに帰路についたある日。いつものように、古びた神社を突っ切って、痛んだ舗装路を足早に進んで古びた私の住まいへと足を進める。そんな時だった。
「おかしい」
 いつものように、右に、左へ、と細く古い街の迷宮を進んでいた筈なのだが、気付けば知らない森の中を歩いていた。ただ単に近所の林に迷い込んだだけならば、街灯の光が見えるだろうが、そんなちっぽけな光さえ見えなかった。足元は、劣化で痛んだ舗装路などではなく、ただの土だ。踏み固められた痕跡もない。どこにいても臭ってくる排気ガスさえ、気配がない。
 立ち止まって、辺りをぐるりと見回してみる。背の高い木が、うっそうと生い茂っていた。時間が遅いから真っ暗で、空から立派な満月が光を落としている。
「迷子かい?」
 ふと、誰かに声をかけられた。少女の声だろうか。しかし口調は荒々しく、酒やけでもしているのか、ハスキーな声だった。
「ふふん、その調子なら迷子だな」
 何故か嬉しそうに話す声は背後から聞こえた。振り返ってみる。
「……そういう君も迷子なのかい?」
 そこには案の定少女がいた。美しい黒髪で、手に杯と瓶を持っている少女だ。
 私はなるだけ優しい声で、続ける。
「それとも、この近くに街でもあるのかい?」
「一応村ならあるぜ。人間しか住めねぇけどな」
 少女は、私の問いに笑って答えた。そして、杯に注いた液体でのどを潤してから、「その様子じゃあやっぱり迷子なんじゃないか。人を迷子扱いするなんて酷いな」とさらに笑った。
「……ここはどこなんだい?」
 私の弱さからか、そのまま迷子であることを告げられず、質問した。しかしよく考えてみれば、この質問は迷子であることを告げている訳で、なぜ迷子だと言えなかったのだろうと、私は自分をあきれさせた。どうして私はこうも弱いのだろうか。
「ここはどこかって、そうだな……一種の檻、だな」
 少し考え込んでから、少女は告げた。ここは檻。入るのは、忘れ去られるのを恐れた者たちだ、と。そしてその忘れ去られるのを恐れた存在は。
「私たち神様や妖怪さ」
 杯に酒を注ぎ、彼女は続けた。
「最近の人間たちは決して古い神を信仰してくれないんだよ。特にあたしみたいな、力を司るような神はな」
 少女の名を、武之(たけの)水硬(みなかた)と言うそうだ。軍神建御雷と争い敗れた神、建御名方神(たけみなかたのかみ)、とは私が住んでいる世界での名前だ、とも補足を入れてくる。
「軍神といえば貴様らの長ともかかわりが深い建御雷で、私の信仰は薄くなっているってわけさ。わかったか青年」
 にっかと微笑んで、彼女は来た道を戻り始めた。黒い髪が弱い風に吹かれて広がる。本人は笑っていたが、私はどうも消化不良、というか妙に気になった。
 だから水硬の後を自然と追っていた。彼女しか頼る人物がいなかった、というのもある。
「ついてくるのかね青年」
 水硬は背を向けて歩きながら聞いてくる。相変わらず笑い交じりのようだった。
「いけないのかな」
「ま、私しか頼るやついねーもんな。なら話に付き合ってくれよ」
 少女は足を止めて振り返った。丸い目が獰猛な光を放って、私を放そうとはしなかった。




2.軍神と過去

 私は気づけばまったく人に知られることは無くなっていた。敵に敗れ、故郷の諏訪に戻っては来たが、現代に近づけば近づくほど、私の存在は諏訪神、守矢神社の面子の陰に隠れるようになっていった。
元々は、諏訪の地域の農作物を守る神として私は生まれた。そこから狩猟神へ、そして軍神へと姿を変えていったのだ。最終的には、伊勢の地で建御雷に敗れ、諏訪へと戻り、私が不在の間に民たちを困らせた魔物たちを討ち、軍神として、狩猟神としての信仰を集めるに至ったが、ついたレッテルは負け犬。徐々に信じられることはおろか、その存在でさえ薄れていくのだった。
やがてその信仰が消えてゆくのが分かった私は、無宗教時代となった今生きてゆくことができなくなった。だからこの地へとやってきて自らを檻の中へと閉じ込めた。忘れ去られ、存在が消えることを恐れて。
「軍神と呼ばれたもんだが……愚かだろう? 人と同じく神だっていずれ死ぬんだ。だが私は死を恐れたんだよ」
 私はたまたま迷子になっていた<外の人間>に語り、続ける。
 ここには、私と同じ神々や妖怪がやってくる。死を恐れた奴らが。そもそもここはそういう奴の為に造られた、隔離された世界だ。いや、世界自体は同じなのだ。世界の中に、壁で仕切られた隠し部屋があると言った方が正しいか。なかなか人間に対し扉が開かれないから、文明レベルはだいぶ低いが。
 その壁はある神社を境に四方数十キロに渡り造られている。壁は目に見ることはおろか、外側内側に関わらず人間がその存在に気づくことはできない。物体として存在するというかは、概念的な壁なんだろう。
 内側の人間は神々や妖怪を信仰しており、たとえ悪戯されようと積極的に倒しに来ることは無い。もっともやりすぎれば壁を管理する貧乏人や暇を持て余した魔法使いもどきが退治に来ることがあるけどな。
 話を戻すがそんな世界だからな。戦争など起きようはずもなく。至って平和で、暇を持て余した奴らがたびたび大小様々な騒ぎを起こしてはそれを祭りのように楽しんでいる。私自身もその騒ぎに乗じて遊んでいる。
「青年は楽しいかい? 外の世界でもみくちゃにされるのは」
「何が言いたいのかな。君たちは人に忘れられたら終わりってことなのはわかった。ここが特別な小部屋なのもわかった。で、そこからなんでそんな戦争だとか楽しむとかそんな話になったりしたんだい?」
 外から来た男は、首をかしげ質問を返してきた。私は一杯呑んでから話してやる。
「いいかい、青年。結局は神も妖怪も人間も、そして幽霊も楽しいことが大事なんだよ。喜楽という感情の影響は大きいのさ。つまり楽しんでりゃわざわざ争う必要がないんだ。しかし継続的な喜楽ってのは逆に飽きるからな。たびたび誰かが騒ぎを起こすことで喜楽のバランスを保つのさ。よくできているだろう?」
 すると、青年は困った顔で言った。
「ずいぶんと得意げだね。話を聴く限り、君が造ったわけじゃあないんだろう?」
「ああ違うさ。この世界自体を造ったのはただの妖怪さ。ただこの世界自体のシステムを担うのは住人である私たちさ。この部分では外と変わらんよ。ただこっちじゃ外と違ってただ騒ぎを起こしさえすればいい。人殺しだとかそんな事する場所じゃないのさ」
 私はそこで、立ち上がって再び元来た道を戻ることにした。青年は、これでわ(・)か(・)っ(・)た(・)は(・)ず(・)だろうから。



3.青年と末路

水硬が去っていった道を黙って見つめながら私は考えていた。この世界は私の知っている場所ではないのだから、これからどうやって暮らすべきなのだろうと。
彼女に置いて行かれる形となった私は、一本道を進んで歩き始めた。どうしていいのか想像はつかないが、何かしないよりはましだと思ったのだ。
森の中を歩きながら、水硬がやたら丁寧に話していたことを振り返る。ここは知らない世界で、檻の中で、暮らすのは死を恐れた神々。
人間たちはそんな神々を信じているのだ、という。しかし外は、私含めて神なんて話のネタくらいにしか思っていない。もしくは、都合のいい時に神頼みするくらい。
気づけば月が先程より高い位置にあった。水硬と別れてどれ位経ったのだろうか。月の光よりまぶしいモノがちらちらと動いていたりする。ここは知らない世界だ。知らない現象があってもおかしくはないだろう。故に私の世界の天体知識はあまり意味はないのかもしれないから、あえて時間を推測することはしなかった。
 そう考えてさらに歩いていくと、やっとのこさ周囲の景色が変わってきた。人里が見える。小さな村なのだろうか。既に時間が遅いこともあって灯りはポツリポツリとしか点いていなかった。しかしそれなりに長い時間知らない森を歩いた私にとっては安堵する要因だった。あそこに行けば、どうにかなるかもしれない。
 先程より歩調を速めて、視界に捉えた村を目指した。やっと人里に出られると思うと、腹の虫が生意気に泣いたらしかった。
 腹の虫に急かされるように村へとたどり着くと、そこは茅葺き屋根の建物が立ち並んだ古風な場所だった。古びたラジオや壊れたものを修復したらしいスポーツ自転車が並んでいて場違いな感じを覚える。
 灯りが点いてる一軒の家を訪ねる。呼び鈴が見当たらなかったので硝子戸を直接叩いてみる。
 すると、少し経って小さな女の子が出てきた。桜色のじんべいが似合っている。こんばんは、と彼女の視線に合わせて挨拶をすると、わなわなと震えて、悲鳴を上げながら家の中へと逃げ帰っていく。
 少女に代わるようにくたびれた女性が出てくるが、私を見てすぐに「ここを去れ」と言い残して扉を閉めて拒絶した。
 なんとなくそんな親子に腹を立てつつ、次の家へと赴いたが。
「ふふん、拒絶されたのかね」
 そこにさんざん長話に付き合わせた挙句おいて行った水硬が再び姿を現した。相変わらず、酒焼けしたかのような声だった。
「気づいたと思っていたんだがな。思いのほか青年は物わかりが悪いようだ。頭にアルコールが足りてないんじゃないかね?」
「未成年飲酒は駄目だろう」
「はっは、ここは楽園。そんなつまらんルールはないよ。そもそも私は生きて数十年なんてレベルじゃないんだからな」
 豪快に笑って、水硬は杯に注いだ酒を飲み干す。どこをどう見ても可憐な少女である彼女がどこかのおじさんのように酒を飲む光景は、いつになっても慣れそうにない。
「で? ぶっちゃけどうだったのさ宿泊交渉は?」
 私にとって耳の痛い質問を楽しそうに聞いてくる水硬。しかし不思議と嫌味という感じはしなかった。
 断っても良い事なんか一つもないのは彼女の顔を見て分かったので、ため息交じりに「全滅」と答えてやる。
「ほーぅ、やっぱり」
 すると、水硬はにんまり、と笑った。先ほどまで浮かべていた笑顔とは別種。とても黒い何かを感じさせる種類のものだ。
 そうして、軍神建御名方神(たけみなかたのかみ)はそのまま、私の返答を待たずに言い放つ。
 ―――君はすでに人ではないのである。
「君は幽霊。どこぞの妖怪によって行くべき場所に行けなかった、哀れな亡霊ともいえる」
 今まで小さな少女に見えた軍神が、とても、大きく見えた。
その答えを、聞いた時から。
 私はしばらく呆然と、奇妙な村と少女の前で立ち続けた。頭の中にはもはや何もない。あるのは、自分がすでに人間ではないという目の前の少女の言葉。それだけ。
「どうして」
 やっとの思いで、一言を紡ぎだす。不思議なことに、一言紡ぎだしたら、ぽろりと二つ、三つと言葉が口から飛び出してきた。
「どうして、私が、幽霊なのだ。私は、人間だろう?」
 私の声を、少女は黙って聞いていた。手に持っていた酒瓶と杯を手近にあった樽の上に置いて、どこか悲しげな顔で、聞いている。
「考えることもできる。見ることも感じることも、できる。ならば人間なんじゃないのか?」
「違う。違うんだよ君。君は……忘れ去られたんだ。もう、気づいていたはず」
 少女の、残酷な声が、事実を告げている。それを、私は感じた。
森の中で少女は、建御名方神(たけみなかたのかみ)は言った。存在が忘れ去られれば、神は死ぬ。と。それと同じことが、人間にも言えるということなのだ。だから、あの時話したのだ。この世界の、仕組みを。
「生物学的に死んでも、忘れられることがなければこのように記憶と意識を保ったままここに、幻想郷にやってくることはなかっただろうよ。しかし君は、忘れられてしまった。大切な人なんかいなかっただろうから、当然ともいえる節理。しかし、幻想郷(ここ)自体に呼ばれる存在でもなかった。……冥界へ誘われる前に、ここの創造主に“神隠し”されたのだ」
 酒焼けした声が、澄んだ琴の演奏のように奏でられる。奏でる旋律は真実だ。
 そんな旋律の前で、私は静かに、“前世”を思った。
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リリカルイグリプス オリ登場人物 設定

OROTOさんの「最高速少女」に里奈が登場したのでやっつけでやってしまった。さーせん。ネタバレ嫌いな人は見ないでね。


宮藤里奈
階級 少尉、なのは帰還後に中尉に昇進。
搭乗機 Su-27AL6ジュラーブリグ 百七式戦術歩行戦闘機「夜宵」
好きなこと(もの) アーク小隊(のちのスターズ大隊第二中隊)の面々を弄ること。イタズラすること。しょうが焼きなど肉が好物。酒の臭いを嗅ぐだけで酔うがボンボンが好きらしい。
Ex編 白陵柊学園1年B組所属。吹奏楽部クラリネット担当。意外に勉強できるがテスト勉強をしないため成績は中の下くらい。ソロコンで好成績を叩き出した故に吹奏楽部に無理矢理入部させられる。身体を動かすことが苦手。グルメだが最近胃の調子がおかしいらしい。自動車研究部の瞳と変態、もとい工藤とは幼なじみ。原チャリ通学。好物は美少女SF系のギャルゲやシムシティ。アニメも見るのでオタクキャラ立ち位置を確立。エロゲの事は基本的に隠している。基本的に女の子口調で内気な子を演じている。実はドSでツッコミ担当。
本編 赤城教導隊に所属する衛士。父は千島基地でプレシア博士の下で働く研究員。そのためか、ソ連ともパイプを持っている。機体カラーは赤城教導隊カラー。のちに国連軍「スターズ大隊」に転属した後は黄色に染めている。バイクが趣味。斎藤は好敵手。やはり女子と男子がコロコロと変わる。アーク小隊の面々曰く「瞳にも見習って欲しい」くらいよく変わるようだ。近接戦に長け、ポジションは突撃前衛。射撃も教導隊隊員らしくきちんとこなせる。ツッコミ担当でハリセン(ボール紙製、竹製など自作品)や刀で人の頭や顔面を笑顔で撲殺する。
外見特徴 髪は肩につく程度の黒、本編開始前は腰ほどまで伸ばしていた。クリスカのような感じのくせっ毛で矯正を諦めている。キリッとした黒目二重で身長、胸囲は普通よりちょっと大きいくらい。足は長い。
私服 基本的に赤チェックのプリーツスカートにニーソックス。ファッションセンスはいい方。容姿が良いこともあるが、自動車研究部部員曰く「ヒールで人を蹴らなければ美人な読モ」と言われる。

あらかたまとめてみると、

・HENTAI
・食いしん坊(?)
・意外と優しいところがあるどS。
・基本は女子っぽいけど友人の前では男に代わる。
・攻撃(物理)が好き






次があったら龍子せんせーかな。

追記
OROTOさん、わからないことあったら拍手かコメントでお願いします。ご希望であればメールアドレス教えてもいいですが。
あと、今更すぎますが、車種リクエストでフィットと書いたの私です、さーせん。アルファードが出たのでフィットもいいんじゃねとか思っただけです、ごめんなさいwww
*CommentList

【嘘予告】TS-トータル・ストラトス

「おいユウヤ、どういうことだよ……っ!?」
「お、おれに聞くなよ」


なあ、誰が想像する?
女性しか動かせない兵器を男が動かすなんて。
それも、よりによって俺だなんて。


「ユウヤ・ブリッジス少尉、貴様にはIS学園へ飛んでもらう。安心しろ、左遷ではないからな」


俺の名は、ユウヤ・ブリッジス。
世界で初めてIS、インフィニット・ストラトスを動かした男だ。
専用機は【不知火弐型】


「あなたはまともに自己紹介すらできないのかしら」


そして入学したIS操縦者育成機関、IS学園で所属することになったクラスの担任は。
なかなか帰ってこない母親、ミラ・ブリッジスだった。


「いたた……相変わらず強いな、唯依」
「貴様が弱くなっただけだ。軽く1年は剣を握っていないだろう」


さらにクラスメイトには離婚した父について行った妹、篁唯依が。
専用機は【武御雷F型譜代武家仕様(山吹)】


「おとこって、もうすこしつよいひとかとおもったのに」


いきなり突っかかってくるクラスメイト、イーニァ・シェスチナ。
見かけは美少女の癖に言うことは容赦ない。
専用機は【Su―37UB チェルミナートル】


「ちょっとこれ、どういうことなのかしら? 私の夫なんだからもっとしっかりしてよね!」
「いや誰がいつお前の夫になったんだよ!?」
「今決めた。私のフィアンセにふさわしいのは貴方だけなのよ、ユウヤ!」
「はあ!?」


どこからともなく現れて嵐のように場を引っ掻き回す隣のクラスの委員長、雀赤韮。
通称、暴走昆布(ケルプ)。
専用機は【ジャンジ10型】


「どこ見てんだよ、おらああっっ!」
「すまん、小さくて見えなかった、ちょび」
「だ、だれが小さいおっぱいのロリッ子だあああっ!!!」
「んなこといってねえっ!?」


謎の転校生その1。
とにかく小さくてかみついてくるかませ犬。通称ちょび。
専用機は【不知火弐型2号機】


「イーニァをけがす奴は許さない、成敗してくれる!」
「いや、俺何もしてねえし」
「ではなぜイーニァは貴様になついているのだ!」


謎の転校生その2。
イーニァの姉にして巨乳。イーニァとは真逆だぜ。性格的な意味でも。
専用機は【Su-47E ビェールクト】


ほかにも鬼教官やら悪友やらがこぞって女の園で暴れる。
設備が壊されまくる。
ちなみに俺の部屋の扉はすでに10回は交換している。
え、だれが悪友だって?
ああ、生徒会長のステラ・ブレーメル先輩たちのことだ。




とにかく、生きて帰れるのか!?


*



たまたま思いついただけ。

幼馴染ポジはレオンとシャロンでもおk。

リリカル・イグリプス11話

-高町納之覇-


「コード991、コード991発令!」
「各員持ち場につけ! 急げ!」
騒がしい、とても。
私は走る。指揮所へ向かって。
様々なものや人が行きかう。出撃前の戦術機のための弾薬やら推進剤を満載したトラックや人員を適当に積んだジープ。
時々ひかれそうになる。しかしコード991が発令されているので文句は言えない。
私も急がなければ。CP将校がいなければ中隊の戦術機は出撃することができない。
耳に引っ提げたインカムからも召集の旨をひっきりなしに伝える将校の声が流されている。
ようやくCPのある管制塔にたどり着く。薄汚れた階段をかけ上がる。
「高町准尉入りますっ」
CPが設営されている基地司令部に入ると、コンピュータの排熱の生暖かいそれと、人のざわついた喧騒が耳に入る。
時折たくさんの警告音が耳朶を叩く。叫び声さえも聞こえる。
私は人ごみをかき分けて自分の所属大隊に充てられたスペースへと向かう。
たくさんの人が狭いスペースを書類を抱えて走る。
私は何度もぶつかりそうに、あるいはぶつかりながらCPへとたどり着いた。
「高町納之覇、遅れました」
固い座席につきながら、基地内連絡用のインカムから管制用のヘッドセットへと付け替える。
『遅いぞ、高町。』
「失礼しました。猛省しています」
中隊指揮官からの叱責に言葉だけの謝罪を口にして、キーをたたき、情報を確認する。
すると、指揮官の大尉は舌打ち交じりに表情を険しくした。
『自分から遅れたって宣言する人がいるなんて驚いたわ。流石ね、准尉?』
大尉の表情が険しくなったのを読み取った中隊衛士が黙りこくる前に、中隊副官が皮肉気に私に声をかけてくる。
状況を説明しようと整理を始めた私が話の肴にされている。
『准尉だから仕方ないですよね』
『潔いというかなんというか……それが武家としての教えなんスかね?』
『聞いたことないぞ、そんなの』
すると口々に衛士たちがしゃべりだす。
そしてそれを見計らったようにモニタ上に映る副官がほほ笑む。
「……私の性格ですよ。少なくとも、そのような教育は受けた覚えがありません」
副官の言わんとすることを理解した私は、あえてそう答える。
すると、私の想像した通りの反応で隊員たちは答えた。
笑ったのである。
いい感じだ。士気が上がる。
「さて、では仕事内容を確認させていただきます」
基地の防衛線は3つある。そのいちばん外側、通称第3ラインにBETA梯団の先頭が近づいている。
すでに砲兵や戦車部隊による火力投射が始まっている。
それによって現在は第2ラインと第3ラインの間が戦場となっている。
光線級は確認されていないが、出現の可能性がある為、留意されたし。
部隊の任務は戦車部隊の掩護。
最優先目標は要撃級。
なお、いちばん近い後方基地には近衛部隊が展開している。
戦闘予定時間は爆撃機が到着するまで。目安は45分。
「質問は?」
『補給はどうなっている』
「光線級が確認されていないので一応、可能。でも梯団後方にいる可能性があるので輸送ヘリは部隊に追随しない」
『近衛は?』
「緊急時は出撃することになっている。しかし指揮系統が違いますので」
私はキーボードをたたきつつ、答える。
この部隊では、出撃までの短い間にCP将校が質疑応答や任務の確認といった仕来りがあるのだ。
正直、そういうことはブリーフィングでやっておいてもらいたいが……今回は遅刻したので文句は言えません。
そもそも、文句言うつもりもないですが。
ただ、無事に帰ってきてもらうために。
生きて返すためのCP将校の責務ともいえる仕事、念には念を入れます。
そういう前任の人の意気込みが感じられる。だから、ちゃんと受け継ぎましたのですよ。
みなさん、どうか無事で。


*

-宮藤里奈-


「暇、暇暇暇」
狭苦しい管制ユニットの中で、私はつぶやく。
つまらない。早く出てひとみんのおっぱいモミモミしたい。
こった肩をほぐしつつ、さらに思う。
「おっぱいもみたい……」
そして、あんなことやこんなことを……。
『馬鹿か』
「うぐぐ、馬鹿じゃないもん! 変態と書いて紳士と読むの!」
『そこが馬鹿らしいんだよ』
私の同期にして幼馴染にして上官だったりする中尉さんが、あきれたように息をつく。
『それに暇なら少しは戦況ウィンドウでも見とけばいいだろ』
「だってー、CP将校さんと指揮官さんがみんな分析しちゃうんだから私がやっても意味ないじゃーん」
『個人で戦況把握しないと連携で困るだろうが』
「そんなの戦術機のOSがやってくれるしー。ぶっちゃけ私の仕事は機体誘導ついでに引き金ひくだけー」
『よくそれで教導隊なんかにいれるな』
「よく言われるよーそれ、てへぺろ」
某おバカのように舌を出してみる。もちろん、Vサインも忘れない。
すると、何も言わず中尉さんを映していたウィンドウが消失。
あらら、あきれられちゃった模様。
うー、つまらない。
次はだれをいじろうかなあ。セクハラ発言したら面白そうな反応してくれる人はっと……。
篁大尉は……、ついこの間おいしい表情頂いたからいいや。
フェイト少佐は笑わないのでパス余裕。
香織中尉は絶対寝てるから無理。
雷刃ちゃんはなんとなく遠慮しておく。逆襲に会いそうなので。
となると、やっぱりハルちゃんかなー?
ああでも、高町のなのはのほうも捨てがたい。うがーー。
って。うん?
『……っ』
私が眉をひそめる同時、誰かが息をのんだ。
そして、狭い管制ユニット内に、うるさすぎる警告音が響き渡った。
簡易モードにしていた戦況ウィンドウがフルスクリーンモードに自動変更される。
そこに移っていたのは。
『第2ラインが、突破された……?』
前線基地にまっしぐらな真っ赤な光点と、押しつぶされるように消える友軍マーカーでした。





『ファーリー04、ついてこい』
『04了解っ』
そこは、死地だった。
町が次々となぎ倒され、友軍の戦車や戦術機が無慈悲に破壊されてゆく。
護衛対象であった戦車大隊はすでに中隊規模までやせ細り、じりじり後退せざるを得ない。
臨時集成大隊第2中隊”ファーリー”は、戦車大隊とともに後退しつつも遅滞戦闘を実施していた。
楠城楓少尉は、その作戦に参加しながら、今までで最大の恐怖で震えていた。
なんていったって、奴らが、BETAが増えるのだ。
それも、どういう事なのか、”いきなり”現れる。
おかげで近距離での戦闘に持ち込まれていたのだ。
これではレーダーの意味なんてまったくない。いきなり隣にいるのだから。
『04よりファーリー各機、まただ、またいきなりっ……!』
「えぇ!? えと、どういう」
『くそ、後ろだぜ、6時方向距離600、戦車大隊が危ない』
『01より02、後衛に後ろの奴らを始末させる。大丈夫か』
『こちら02! 命令なら仕方ないですね! かまいません! 地獄を見させていただきます!』
『頼むぞ! 後衛各機、後ろの奴らを狩る、つづけ!』
「っ、09了解!」
中隊長機の命令に応答する先輩たち。普段は頼りがいのあるメンツだが、流石に恐怖や緊張がその顔に浮いている。
そんな先輩たちに混ざって楓は上ずった声を上げる。
次々と後衛の機体が跳躍ユニットを吹かして反転していく。
楓も陣形を崩さないように気を配りながら跳躍ユニットを吹かして続く。
前衛は横一列、いわゆるトレイルという陣形を取って後退する後衛小隊を守る。
『こんなところに突撃級かっ……、後ろから狙うぞ、高度に気をつけろ!』
楓は、緊張と恐怖で身をすくませながら機体を下げる。つま先が地面について、砂煙を巻き起こす。
『いい感じだ09、後でジュースおごってやるよ』
そんな楓を見て、中隊長はにっと愛嬌のある笑みを浮かべ言う。
すると、緊張や恐怖を表情に滲み出していた先輩隊員たちが小さく笑みを作り出した。
さらに一人がこんなことを言う。
『おいおい、ここに子供はいたかぁ?』
『いるわけないだろ、馬鹿』
『いるのはロリまがいの少女だよ』
途端に皆が笑い出す。
そんな光景を見て、楓は自分が話の肴にされてると知らず、ほほ笑んだ。
自分の緊張をほぐすためだと、気づいていたから。
ありがとうございます、と小さくつぶやく楓。
しかし、その言葉に応える者は無かった。
一機がいきなり炎上したのだ。そして墜落してゆく。
そして、戦術機乗りならだれもが恐れる警告音が響き渡った。
その音は、光線級予備照射警告音だった。
『01より各機、どうした!』
『どこからか光線級が照射してきている! くそ、どこから!?』
「っ、中隊長、右から……っ、話してる時に突っ込んでこないで!」
『どうした09!』
それに答えることなく、楓は機体をランディングさせる。
楓は36ミリで近づいてくるBETAを一掃しながら機体を走らせ、目の前に控えていた要撃級へ突っ込んだ。
同時に、保持していた多目的追加装甲についた爆薬を起爆。吹き飛ばす。
『なんだこの数っ、タコ助め、いつの間に?』
「中隊長、この要撃級は無視できませんっ、背を向けてる前衛へ向かおうとしているみたいですっ」
『むぅ、BETAめっ……』
『04より01、戦力を分散するしかないと考えますっ、ここはオレと09がっ』
『11より04、私も残るわ、6機の半分、そのほうがキリがいいでしょう』
『01了解した、生き残れよ……、07、08、ついてこいっ』
3機の激震が跳躍ユニットを吹かして飛んでゆく。
楓はしかしそんな光景を見る余裕なんてみじんもなかった。
『メイルシュトロームかっ……、つくづく厄介だな』
『どうにかするしかないわ、指揮任せた』
『04了解! 11、前へ出ろっ、09はオレと11を支援しだ』
「09り、了解っ、このおぉっ!」
楓は前へ突出するファーリー11――志野原紗知の機体へ群がろうとする戦車級を36ミリで粉砕してゆく。
4番機の衛士はその姿を見て場違いなほど穏やかな表情になった。
成長したな、と。部隊配属当初は支援砲撃すらまともにできなかったのに。
今じゃ多目的追加装甲を半泣きでとはいえ叩きつけられるほどだ。度胸がある。
ここまで自分が育てたのか。頑張ったな、オレも、楓も。
ならば、もっと育てなくては。ここまで来たからには一端の英雄にさせてやる。
そのためにも、こんなちんけな戦いで死ねない。死なせるものか。
彼は胸の内で強くそう思った。死なない。死なせない。絶対。
『抑えきれないっ、フォローするぞ09』
「了解っ」
志野原機のわきをすり抜けてきた要撃級。
楓は何度目とも知らない悪寒を感じつつ、それを眺めた。
そんな楓の様子を見つつ、彼は続ける、
『オレは左っ、お前は右だ、終わったら志野原を援護してやれ、弾薬がまずいはずだ』
「えっ、でもそうしたら住持苑さんが……」
『かまうなっ、技量を考えればそのほうがいいだろうっ、信じろ』
「っ……」
『ああ、あと、戦場ではオレは住持苑中尉だ、さんと呼ぶな』
「ふぇ、あ、すす、すみませんっ」
『ふっ、謝るのは後だ、いくぞ09!』
「09了解です、行きますよっ」
楓は跳躍ユニットを吹かして短距離跳躍。
「邪魔ですよーっ、あっちいってくださいっ」
着地しながら36ミリを発砲。戦車級相手ならこれで十分だ。
続いて120ミリ散弾を選択、発砲。先ほどより大きな砲声がなる。
散弾は子弾をまき散らして要撃級に混ざって群れる戦車級を漸減。
「次……っ」
要撃級が、平然と近づいてくる。BETAには感情はない。
跳躍ユニット作動、機体を加速させる。
そのまま左マニュピレータを振り上げる。左マニュピレータには半壊の多目的追加装甲。
振り下ろす。真上からの殴打によって地面にたたきつけられた要撃級は血しぶきをまき散らして停止。
そのまま左へ動かす。別の要撃級の頭部に当たる。そのまま起爆。吹き飛ばす。
兵装担架と右マニュピレータを駆動させ、さらに別の要撃級に36ミリをたたきこむ。
さらに右側の要撃級を撃破しようとする楓だが、乗機が前面に新たな要撃級が現れたことを知らせる。
舌打ち交じりに体勢を立て直し跳躍ユニットを前面展開。後方へ下がる。
下がりながら兵装担架に装備する突撃砲から120ミリ榴弾を発砲。
爆ぜる要撃級。しかし、さらにその奥からも続く。数が多い。
しかも再び戦車級が群れてくる。すべてを処理するには弾が足らない。しかし、応援はない。後ろに通すわけにもいかない。
『っ、01よりレクサス、無事かっ?』
このままでは戦車大隊を守りきれない。
楓は荒い息をつきながら戦況ウィンドウを見る。
元々護衛対象と距離を取っていたが、間にBETA梯団が割り込んだ為どちらも孤立している。
基地から近い分、護衛対象たる戦車大隊はまだましなのだろうが、こちらはさらに1キロの距離が開く。
先程より400も……、まずい。
さらに、戦車大隊との間に入った梯団処理の為、中隊は戦力を二分し、さらに後衛が半分に分かれている。
戦車大隊と合流するべく先行した3機は無事なのだろうか……?
『こちらレクサス01だっ、後退射撃でどうにか被害を防いでいるが、それでも3両やられた』
『了解した、こちらは現在中隊戦力を分散、われわれ1個小隊がそちらに向かっている。第1、第3中隊については連絡が着かなくなっている。以上だ』
『レクサス01了解、くそ、ここが死に際かね』
『どうにかなる、きっとな』
楓は指揮官たちの会話を聞きながら、不穏な空気を感じた。
このまま弾薬が尽きて、推進剤が尽きて、そのまま自分は死ぬんじゃないか。
後方にいる近衛部隊が動いてくれれば、もう少し状況はましだったんじゃないの?
戦車部隊と合流しても、巻き返さなければ意味がない。でも……。
その時、楓の小さな体がふわりとコネクトシートから飛んだ。
「……っ」
浮いた機体。あわてて楓は跳躍ユニットを吹かす。
しかし。
「うそぉ……!?」
そこにいなかったはずの要撃級が腕を振り上げていたのだ。
どこから来たのっ!?
早く、早く立ち直って……っ?
しかし、機体の体勢はなかなか回復しなかった。
早く、はやくぅ……!!
『邪魔よぉ、どきなさいっ!!』
「志野原少尉っ?」
『どいてぇぇっ!』
瞬間、爆音とともに、機体がさらに揺れた。
立ち直りかけていた機体が再び揺さぶられたことにより楓機はそのまま墜落、肩から大地に接触。
コネクトシートに叩きつけられた楓は、短い悲鳴を上げながら、機体が動くことを確認して、立ち上がらせる。
『大丈夫、楓ちゃん?』
立ち上がらせると、36ミリを放ちながら後退してくる一機の吹雪。志野原少尉機だ。
よくよく見ると、跳躍ユニットから黒煙が上がっている。
「その、すみません、ありがとうございます」
『いえいえ、この程度問題ないわ。けがはないみたいね』
「問題ありません」
『ならよかった』
志野原少尉は疲労で窪んだ顔でほほ笑んだ。
そして、それ以上何も言うことなく、主脚前進。
その際に楓は、先ほどの揺れは自機が要撃級に殴られ、さらに別の要撃級にやられそうになったところに志野原少尉が無理やり突っ込んで多目的追加装甲を食らわせたためであると気づく。
おそらくその際に左跳躍ユニットを損傷したのだろう。
戦場で跳躍ユニットを失うのはかなり痛い。
『こちらファーリー11、ごめんなさい、09と後ろに下がるわ』
『04了解。大丈夫か?』
『問題ないわ。09と一緒ならある程度は持ちこたえられるはずだから』
『わかった。気をつけろよ。分隊を崩すな、わかったか?』
そこで、通信ウィンドウの色が変わる。端っこに”秘匿回線”の文字。
相手はファーリー04、住持苑中尉だ。
『そのまま聞けよ、手を止めるな』
「了解ですっ」
志野原少尉が片肺跳躍で要撃級に肉薄、36ミリで撃破してゆく。
わざわざ肉薄するのはBETAの特性を利用して被弾率を下げるためである。
楓も36ミリをばらまいでそれを支援。もちろん一定距離を保って追随するのも忘れない。
『浮足立つな。いつも通りやれ。ワンテンポすべてずれてる。このままじゃやられるぞ』
「はいっ」
『余計なことは考えるな。今はそれでいいんだ。後のことは上がすべて考える』
「はい」
『いつも通りの、いじられキャラで通すんだ』
「いじられキャラじゃないですっ!」
『以上だ、通信終わり』
「ちょっ」
ぷつん、と通信ウィンドウが閉じられる。
楓は、浮かびそうな涙をこらえ、操縦桿を動かす。
なんでみんな私をいじるのかな。
理不尽だよ。いじるなら中尉をいじったほうが面白いんだから。
しかし同時に、思った。
住持苑中尉は私を励まして、アドバイスしてくれたのだと。
ああいう形なのはただ単に彼が不器用なだけだ。
「ふふ……っ」
そんな彼を思うと、ついつい楓は笑うのだった。
――ありがとうございます。


-宮藤里奈-


『CPより各機へ。出撃命令が出ました』
「そら来たっっ!!」
やっと退屈時間が終了するようです。
やったね! やったよ! これでテンションMAX!
おバカなシム……もとい、BETAを叩けるよっ!
『話をちゃんと聞け』
はい、ごめんなさい。犬、じゃなくて、アルフ二等兵に怒られるとは思わなかったよ。
え? 誰が馬鹿だって? だから、私は紳士だってば。
いやー、胸が膨らまなくて困っている人たちのおっぱいを揉んで大きくする親切な紳士だよ?
こらそこ、わざと揺らすのは年取った時に胸の形がおかしくなる原因とか言わない。
『ごほん……、では状況説明でも。と、言いたいところですが、事態はさりげなく深刻なようです。省略しますね』
『いや、するなよ!』
『どうしました、横谷瞳中尉?』
『いやなんでもありませんので睨まないでシルラさん?』
『もともと目つき悪いのですよ、おほほ』
ちなみに、今回CPに入っているのはライトニング隊のシルラ少尉とアルフ二等兵である。
うちの隊のCP将校? ああ、臨時でHQに編入されました。さりげなく人手不足だそうで。
まあ、たかだか一個大隊、実機数ではそれ以下な中途半端部隊にCP将校はあまりいらないんだけど。
それはともかく、普段は叱る側のロリッ子ひとみんが、クールどSらしい白髪美女に怒られている図はおいしい。
えへへ、おいしすぎる。やばいねほんと。生きててよかった。お父さん、今度あったらその辺に咲いてた野草あげるね。
『では時間がないので続けます。任務は簡単です。崩れた戦線を立て直せ』
『また無茶な仕事だな』
『交戦時間は後方基地より帝国軍部隊が合流するまで。ただし、それはライトニング隊と白牙隊のみの話ですが』
「あれ、私たちって近衛部隊でしょ、なんで」
『アーク隊は帝国軍部隊なので、合流後、指揮権を委譲するのです。また、貴方方は教導隊、勝手に下がっては士気にかかわります』
「oh……」
『まじかよ。つらいな』
『しかしかなり汗をかいた後の横谷のシートは心地よさそうだ』
『だまれ変態』
『黙らん。妄想を垂れ流すぜ☆』
『……そんなに、36ミリ食らいたいんだね』
はい、すみません……と、工藤がしぼんでいく。リアルで。
とまあともかく、なんと無茶な注文ばかり。
合流後に一気に部隊解散とは。HQ、自分で混乱の原因を作っていらっしゃいますよ。
と、そこで警告音。外部スピーカーが拾っている様子なので外でなっている。
緊急発進を知らせる音だ。つまるところ。
『そこから主脚前進で出たら直球で出て行ってください。さようなら』
『ちょ、おま』
『いやー、流石にケーブル引っこ抜いてあるしまだましだよぉ』
「いやっはああああっ、私の時代がきたっ」
『おい宮藤いきなりなんだ』
よし、よしよし、許可でたっ。
『……やる気なのはうれしいが、近所迷惑だ、レッドサンズ04』
「はいすみません大尉殿っ」
『CPより各機、赤城教導中隊を中心にアローヘッド1で前進せよ』
了解っ。
私は、にやにやにやーっと、笑ったらしかった。



*


あとがき。


おそくなりすぎてごめんなさい。
週一でしかパソコン使えないので。
ついでにニコニコでシムシティ動画見てるせいで余計。

にしても、いつのまにか高2ですよ。
総合学科なせいで、いろいろ移動がつらい。
ちなみに、嫌いな英語は取りませんでしたとも。
ちなみに情報処理とプログラミング取ってるせいでほぼ毎日PC室です。
どうせならCAI使いたかった。なんでPC室なんだよ。鯖の性能がひどすぎて重たいよ。
ビジュアルスタジオ開くのにどれくらい時間かかるの。
あとモニタが逝き掛けてるの多いけど大丈夫なのかこの部屋。

……と、愚痴を垂れ流してここで終わり。

ひとみん乗り換えイベントが次か次々あたりでくるはず。
宮藤さんはまだ先の予定。



ちなみに、ファーリーって、もぐらだよね。
2013にいるか知らんけど、4の工業で生えすぎだよね。
税金MAXでもくるとは、超優良会社だな。
あ、ちなみに公害かなりまき散らしてるけど。

【嘘予告】トータル・ミッドナイト

その戦術機は、まるで身をよじるように飛ぶという――。







「あれだよ、あれが、type-82R瑞鶴だ」


ガラクタに埋もれるように鎮座していたそれは、今となっては旧式である第一世代機だった。
ずんぐりとしたシルエットには錆が浮いて、右腕部の装甲なんかただぶら下がっている状態に等しい。
どこを見てもわかる。スクラップだ。
いくらF-4系の中で最強と呼ばれていても、時代の波からは逃れられない。
サメのような顔はどこか哀愁が漂う。
時代遅れ。
それでも。


「オレは、これがいい」
「おいおい、第一世代だぜ? お前のF-15より弱いっての。なんでそんなものがほしいんだよ」


それでも、この機体に何かを感じたんだ。




「本当ですよ大尉。見たって人が多いんだ。あの機体を」



――――悪魔の瑞鶴を。見たんだ。



「悪魔は僕が撃墜す。絶対に」


ユーコン守備隊最強の黒き鳥は、狙いを定める。
あの、蒼き悪魔へと。



「もうやめてっ! お願い。あんなに、あんなに兄さんが大切にしてたのに……」



落ちる悪魔。
しかし。



「僕は止まらない。誰が撃墜たとしても」



黒きSu-47は、飛ぶ。




「教えてっ。悪魔っっ!!」



UNブルーのF-15は飛ぶ。



「オレはこんなものがほしかったわけじゃない」



白いEF-2000は飛ぶ。



そして。




「オレは、死ぬまでお前を飛ばす」



蒼い82式戦術歩行戦闘機、瑞鶴は飛ぶ。





悪魔の物語が、始まる。






*



……ごめんなさい。息抜きで書いたらこうなった。

だれか揚げパンください。



いつの間にか新年か

お久しぶりです!





突然ですが、あけおめです。




なんか、結構放置してしまってすみませんでした(;´▽`A“



スマホに変えて消えたアドレス帳の復活作業やらなんやらでなかなか時間が取れなかったんですよ(;´Д`)


しかも慣れなくてタイプミスしまくるし。。


まあいいかヽ(;・ー・)ノイイヨネ!





では空白期間にあった思い出をちょろっとやるか。


○クリスマスにビッグマック。
○簿記補習で悶絶。
○初詣に笠間行ってトルティーヤを買ってみた。
○トルティーヤ売りの外国人の方と雑談。
○らっきょうめえwww
○やはり簿記補習で悶絶。
○狛犬さんがスカートはく。
○髪の毛切った。友達が唸る、してやったり。



こんなところです。順序はばらばらです。



では。



今年の目標はものを壊さないとスマホ用のキーボードを買う、です!



では。


お知らせです【ある意味重大】

先日、2012年11月12日午後5時過ぎ。



千葉県某所の県立高校にて私の携帯(au シャープ製 SH-011 白)が盗難に遭いました。



部活中で、鞄の隣においてありました。



多数の目撃情報があり、時刻は部活中(4時~5時30分頃)だと思われます。



当時、演劇部7人に元部員の先輩とその知り合いが同席しておりました。



本日5人の持ち物を確認しましたが、発見できませんでした。



一応携帯は止めてありますが、アドレス帳などは見られる状態にあります。



auショップに問い合わせたところ、電波が届かないまたは電源が切れた状態にあるそうです。



見つけたら高校の先生またはauショップへ届けてくださると助かります。






というわけで、このまま見つからなかったらどうしよう。



リアルじゃ連絡取れなくなった人もいるので困ります。



盗んだ人、早く返してください。



お願いします。




また、いつもブログを見てくださり、ありがとうございます。



今後ともよろしくおねがいします。



管理人 ヒカリさん(藤原 ヒカリ)
*CommentList

リリカル・イグリプス10話

-高町なのは-


朝のまばゆい日光が降り注ぐ。
燦々と降り注ぐその日光に照らされながら、私は久しぶりにレイジングハートを握っていた。
白銀の光沢を放つ柄を持ち、私は静かに自分の瞳を開いた。


「それじゃ、いくよ」
<はい>


私は、足元に魔方陣を引いた。
桜色の円形。ミッドチルダ型の方式特有の文字が地面に描かれる。
私はいくつかサーチャーを出現させて、周囲に飛散させた。
昨日、誰かの魔力を感じた気がしたのだ。
だから、こうして調査する事にした。


<見つかりませんね>
「まだわからないよ」
<ですが・・・探査には引っかかりませんよ、きっと>
「何で?何でそんなことわかるの?」
<いえ・・・あくまで勘です。
 何故、我々が魔力を感じられたのか。それは相手にもリンカー・コアがあるからです。
 ですが、この世界にいる魔導士はマスターだけです>
「それはわかってるなの」
<だとしたら、この世界の住人ということでしょう、ここでも魔力の研究が進められている証拠だと思います。
 篁大尉たちのお話を聞く限り、そういった研究ができる国や組織といえば――>
「”国連軍”か、ソ連」
<その通り。そしてこの基地は帝国陸軍のものです。
 国連軍人たちがいるのはおかしい。見つかる前にさっさと撤収したのだと思います>
「フム・・・」


私は考えてみた。
私が知る限りこの基地に居るのは帝国陸軍と我々近衛軍だけだ。
となるとスパイの可能性もある。
だけど、その可能性もないと思う。
みんな良い人だし、何故もぐりこむ必要がある?
いや、武御雷などの技術欲しさに来るということもあるか。
武御雷は国連軍横浜基地――立場的には日本側かもしれない――や北極――国連軍基地ではあるが、仕様のテストのためだと思う――、そして近衛のみに配属されている。
高性能機でありながら、その技術を公開しない。
国連軍、ひいてはアメリカなどの国々はそれが腹立たしかったのかな。
だけど・・・プロミネンス計画のひとつ、XFJ計画で日本の3世代機”不知火弐型”の技術情報を知ることができたはず。
現行型である不知火弐型甲などとは少しだけ変更点があるものの、問題にならないレベルだ。
ならば・・・何故。
武御雷だって近衛専用機とはいえ、国連に配備されている――テストだったり、帝国将軍家の関係者だったりするものの――。


「やっぱり、狙いは私って線もあるよね」
<でしょうね。とにかくいくらサーチャーを使っても意味はないと思います>
「うん・・・あ、もうご飯の時間」


私はバリアジャケットを解除し、レイジングハートも待機状態に戻す。
確か今日は、フィジカルトレーニングだったけ?
私は小走りに食堂へと向かった。


-イーニァ・シェスチナ-


私は同じ部隊に所属するクリスカやナカジマ姉妹とともに輸送機に揺られていた。
BETAに襲撃される可能性が非常に高いため、本来は輸送船で日本本土へ渡るのが普通なのだが、千島基地のプレシア・テスタロッサ副指令は”さっさと行って来なさい、時間がないわよ”といい輸送機とその護衛部隊を用意していたのだ。
護衛部隊の機体はチェルミナートルM2が主で、そこに少数のジュラーブリグが混ざっていた。



「にしても珍しいよね、イーニァちゃんが自分でどこかに行きたいなんていうの」
「そうね」
「クリスカが自分の道を進み始めたからイーニァちゃんも真似てたりするのかな?」
「どうかなあ。まあ・・・ありそうな話だけど」


ナカジマ姉妹はそう言いながら、輸送機内でじゃれあいを続けていた。
クリスカは、輸送機の端っこで読書に勤しんでいる。
私はナカジマ姉妹の会話に混じる気にもなれず、クリスカのように何かに没頭する気が全然わかなかった。
とにかく、あの桜色のヒカリが気になって仕方がないのだ。
輸送機の外をちらりと見やる。
鉛色の空に浮かぶチェルミナートルが、航空戦装備で安定した飛行をしていた。
まだ光線級は危ないけど、この装備のおかげで滞空能力と推進剤の搭載量が増えたので機動力も増した。
この高速輸送機を守るくらいのゆとりはあるとのことだ。
ちなみにこのチェルミナートル及びジュラーブリグの航空戦装備はテスタロッサ副指令が開発したものだそうだ。
この数年間、日本機は地上戦での機動力を鍛え、米軍は集団戦向きの機体を進化させ、ソ連は空でも十分に戦える状態にしたおかげで、作戦のバリエーションが増えた。
プロミネンス計画のおかげもあってか、各国それらのだいたいの技術を持っている。
これでまた人類の生存率が少しだけ上がったらしい。
そして、桜色のヒカリの正体を突き止めれば、人類が逆転できるチャンスができる。
あのヒカリは、人類逆転の鍵だ、そして、第6計画――オルタネイティヴ6の。


「えっと、どこの基地に行くんだっけ?」
「国連軍横浜基地。そっから海鳴ってところにある基地に行くらしいけど」
「海鳴?どこだろう・・・」
「さあ。私も日本の地理には明るくないから」


私たちが向かっているのは国連軍の中で極東最大の基地といわれる横浜基地だ。
アメリカのG弾強行使用によって横浜ハイヴを破壊し、そこに基地を立てたのだ。
もともとがハイヴのあった場所、というだけでも異質なのだが、この基地はそれ以外にもいろいろとあったりする。
たとえば、オルタネイティヴ4の本拠地だった、とか。
また、G弾を使ったおかげで、横浜基地に勤務していた兵士たちのほとんどが身体障害者へとなったらしい。
ただ、短期間であれば問題ないとのこと。
確か横浜基地に配備されている戦術機は、F-4J激震と不知火が主で、ヴァルキリーズと呼ばれる部隊には不知火弐型丙が配備されていると聞いた。
不知火、かあ。
ユウヤ、元気にしているかな。

私はそう物思いにふけり始めると、意図したかのようにそれは鳴り出した。
けたましく鳴るのは警告音。
そう、聞きなれた警告音だ。
丁度エスコートの機体が日本の機体、空中攻撃機とも呼ばれる戦術機、”鷲頭”に変わり始めたころだ。
そうだ、BETAを想定した空中戦ならば最強ともいえるソ連のチェルミナートルやジュラーブリグが引き始めた頃だ。


「何っ!?」


クリスカたちがその警告音に飛び上り、それぞれそうどなり散らした。
この場にいる人員を指揮する立場にあるギンガが早足に輸送機コクピットへ向う。
そして、音量最大に設定されたらしいスピーカーから帝国軍機隊長の声が勇ましく鳴り響いた。


『こちらスカイダンス1、水無月だ。カーゴ1、援護する。くれぐれも急ぎすぎて落ちるなよ』


-プレシア・テスタロッサ-


「―――そう、――ええ、――ええ、わかっています、――ええ、お願いします」


私は電話を投げるように置いた。
移動中のイーニァたちがBETAに襲われたらしい。
私は手元の冷め切ったコーヒーを口に含ませる。
でもまあ、あの水無月の姉や田中中尉が護衛についているから、大丈夫か。
それよりやっぱり気になるのはロイヤルコーストガード。つまり、近衛の動向が一番気になる。
近衛には私の娘や第6計画のカギになる娘がいる。だけでなく、近衛に配備される予定の新型も。
基本近衛の機体はプロミネンス計画には参加していない。
まあ、日本の最高スペックを誇る機体のデータをやるわけにもいかないという事情もあるが―-やはり北九州などを失った日本は生産能力は低い。お財布の事情もある。
たとえば、日本が武御雷を売るとする。しかし能力を下げたり、各国の戦術にあわせた機体にしなければならない。そのためには開発しなければならないのだが、そのような”無駄”を作る余裕はないのだ、現在の日本には。
また、帝都の復興も終わっていない。まったく・・・悪循環もいいところね。


「失礼します」


おっと、来客だ。
眩しい金髪の女性だ。


「あら、カリム――」
「ひとつ報告が」


私の言葉をさえぎって、カリム・グラシアは早口に言葉を紡いだ。


「例の日本の新型ですが・・・ネームは星光というそうです」
「それって――」
「ええ、あなたの娘さんの部隊が実践試験を担当していますね。
 とりあえず2機が娘さんの部隊に配備されていて、片方が軽砲撃、もう片方が重砲撃機になっているそうです」


それは驚いた。
日本はとにかく近接戦闘にこだわる節があったのに、砲撃仕様機だって?


「そう」
「それで、その重砲撃機のほうはまだ実戦には出ていないそうなのですが・・・、開発衛士(テストパイロット)は誰だと思いますか?」
「?誰?」
「・・・高町なのは”軍曹”だそうです」
「ぐ、軍曹・・・・?」
「ええ、まだ少尉任官していません。めずらしいわよね、尉官じゃない衛士と言うのは。それに、近衛よ?」


カリムは素の口調になりつつ、笑った。
たしかにおかしな話ではあると私は思う。
私の娘の部隊”ライトにング”は、征夷大将軍の”手ゴマ”の一つだ。
その部隊の主役ともいえる開発衛士が下士官だなんて。寝言は寝て言いなさいよと私は言いたい。


「おかしいわね」


私のつぶやきにカリムが頷く。
しかし――こちらにとっては好都合かな。
彼女は、私の第6計画には必要な人材だから。



-高町なのは-


「えええええっ!」


いつもの合成定食をつまんでいると、急に騒がしくなった。
ちょっと、食事くらい静かにしてよ。


「それってほんとなの!?」
「海鳴基地に国連軍の、それも第6計画の関係者が来るって!」


え?国連軍?
これはビックリするなの。
日本って国連(アメリカ)をとにかく毛嫌いする節があったのに。
って、第6計画?・・・ああ、そういやいつぞやかにアルテアさんが説明してくれたような・・・。
まあ、要領得なかったけど。


「なんで?」
「いやなんか、その計画に必要な人材がいるらしいよ、うん」


ええっと・・・第6計画はとりあえず、名前と概要しか知られてないんだよね、私も概要しか知らないけど。
たしか、”能力者による奇怪現象攻撃”・・・とかなんとか。
ついに世界は現実問題から逃げました。主に役人の人達が。
・・・って、いってるように聞こえるのは気のせいだよね、うん。


「ああ、私も母さんからメール来てこれから人送るとか何とかって」
「馬鹿、それを先にいえ」
「えええ、でも唯衣姫やがるじゃん、国連の話すると」
「それはっ・・・・その・・・」


あ、珍しい。篁大尉が赤面してる。
意外とかわいいね。


「・・・高町、今変なことを考えなかったか?」


女は地獄耳・・・・。
とくに唯衣姫さんはその傾向が強いらしい。
ああ、はやてちゃんみたい。


「別に何も考えてませんでしたが・・・・国連の話は本当なんですか?」
「らしいぞ。・・・ふふふ」


あれ?
笑ってる。笑ってるよ。篁唯衣さん。
黄色くて硬いきれいな岩が笑ってる。
うわあ、意外―――ぐふっ


「上官を甘く見るな、馬鹿め」


出席簿アタック・・・もとい、お盆アタックでした。
ご指導ありがとうございます。
って、これなんてラノベなのかな。
え、ラノベは私もさりげなく読んでたりするんだよ、もちろんもとの世界で、だけど。


「唯衣っちなに笑ってんのよ」


いつのまに新たなあだ名がついていた篁大尉でした。
唯衣っち・・・意外と似合うね、赤面モード前回の大尉なら。


「なっ!?・・・あ、いや、その・・・」
「んー何々?」


雷刃が身を乗り出す。
あ、行儀悪い。


「あー、んんっん!気にするな、気にしたら負けだ、雷刃」
「うーケチンボだなあ、唯依っち」
「ケチじゃない!人が恥ずかしがっているのをまったく・・・」


唯依さん赤面してうつむくのまき。
やっぱりかわいいよ~フェイトちゃんみたい。
あ、もちろん執務官志望の人の方。
って・・・紛らわしいなあ、いろいろと。
そう思いながら私は合成ごはんをつっついた。



-イーニァ・シェスチナ-


日本の戦術機、鷲頭がその戦術機にしては小型かつ細い身体に接続された”飛行”ユニットと機体各部のスラスターを吹かした。
甲高い音が、輸送機内の警告音に負けないような音量で唸る。
瞬間、加速した。灰色の鷲頭は飛行ユニットの翼についているミサイル――ブラックマンバMk2――を発射。
すると、ぴたりと重光線級からの射撃が減る。
すると今度は海中から潜水級(ダイバー)がその威容に長い脚手を伸ばす。
鷲頭は驚くほどきれいなインメルマンターン、あるいは無理なスプリットSでそれをよけて、2方向から集中砲火を食らわせる。
ソビエトの高慢によってカムチャッカ戦線が壊滅したあと、新に出現した潜水級はその名の通り海を主戦場とする。大型種に分類される潜水級はたとえるなら水中版要撃級(グラップラー)だ。まだBETAは水中という戦場に慣れきっているわけではないので攻撃の回避は新兵でもできるはずだ。
鷲頭の隊長機――ブースターの大型化とセンサーマストの大型化が図られている――はインメルマンターンを決めた後、急降下しながらブラックマンバMk2を発射する。
潜水級は水しぶきと血しぶきをあげながら水中へと引き込まれるように沈んでいく。しかしやはり数が多すぎる。
隊長機のあとを追うように2番機マーカーをつけられた鷲頭が急降下しブラックマンバMk2を発射。
ミサイルを討ち果たした2機の鷲頭は再び上昇する。
空対海の戦いでは戦術機のメイン武装がミサイルになる。あとは大砲などだ。突撃砲などだと水中に入ったら威力が半減して使い物にならない。
つまり、今回の彼らは「爆撃」の任務を負っているのだ。「護衛」というのはある意味名ばかりなんじゃないだろうか。


「おお、日本の機体もいい動きするねえ」
「そうね・・・ほら、クリスカ、見てみないの?技師希望なんでしょ?」
「ああ・・・見物させてもらおう」


私の姉ことクリスカ・ビャーチェノワは私と同じで”オルタネイティヴ3”の生き残りだ。
昔は中央、つまりアラスカで複座型の試験をしていた。
今は実践試験操縦者ではあるが、開発衛士なのだ。
ま、名ばかりだけど。それで、私たちは最近になって人間としての生き方を模索しはじめた。
ナカジマ姉妹と出会ったのが始まりだ。遅すぎるかもしれないが、だからか、私たちは必死になって生き方をさがしている真っ最中です。
で、クリスカは機械技師、戦術機の開発者を目指しているらしい。
そのせいか、さっきまで読んでいた本も”戦術機最強機の秘密”である。
ちなみに英語で、特集の機体は”不知火弐型”。
不知火弐型はアメリカやソ連、欧州連合の中では有名な機体である。
あの美しいフォルム、それでいてあの迫力に満ちたパワーに機動性。そして、投射電磁法。
ソ連のカムチャッカ戦線の話もその本に含まれている。
はあ・・・ユウヤなにしてるのかなあ。
今ふと思った。不知火弐型といえばユウヤだよね、やっぱり。
今は国連の教導隊に所属しているらしいが、連絡の一つもない。


「にしてもこの戦術機Su-47MK(ベルークトマッハキャリバー)よりかっこいいなあ」
「私もそんな気がするんだけど」


ナカジマ姉妹がきゃんきゃんと騒ぐ。
Su-47はソビエトの新型で、姉のギンガがSu-47BK”ベルークトブリッツキャリバー”、妹のスバルがさきのせりふに出たとおり、Su-47MK”ベルークトマッハキャリバー”のテストをしている。
どちらもレーザーヤークト(光線級掃討任務の通称)をこなすこと前提に作られている。
そのため速い。ただ、まだ突撃砲などの武装が間に合っていないという現状ではあるが。
そう思いつつ、窓の外の戦闘に再び目を向けるのだった。


-高町納之覇-


一部フラップなどを脱落させながらもやってきた巨大な輸送機の貨物室で私は今、ソ連からよこされた物資の数々の点検・搬入作業の監督をしています。
戦術機が3機、うち2機が新型で1機が既存とはいえ希少(レア)な複座型です。
ただし、新型のほうはまさかの固定武装以外は開発遅れのためになし。なら通常仕様くらい持ってきてください。お金がないのでしょうけれど。
ため息を一つついて、私は目線を上にあげて運び出されるコンテナを見た。
キリル文字で書かれた錆の浮いたコンテナ。私は文字を確認する。


「120ミリ散弾砲、1ケース」


口に出して確認し、手元の古びたクリップボードに挟んだチェックシートに記入する。
私に与えられた任務は、輸送機から運び出されていく荷物の確認だからだ。


「高町准尉」


しばし経った頃、私の名前が呼ばれた。
声で誰だかわかる。大事な恩師だからだ。


「八角(ほすみ)少佐」
「やっぱり貴様だったか、よく覚えているよ」


振り返ると、豪快に笑う帝国軍の男がいた。
八角武雄大尉、いや、八角武雄少佐、か。
少佐は私の敬礼に応え、ぴっしりと記憶通りの隙のない敬礼を見せてくれた。
相変わらずのぼさぼさの髪に伸びきった髭。こんなしまりのない恰好でも一応少佐で大隊長を務める衛士だというのだから驚きである。


「お久しぶりです少佐。1年ぶりですね」
「そうだな。元気にやってるか?」


八角少佐は私の肩に手をおいて聞いてくる。
私は肩をすくめて「見てのとおりです」。


「ふん、相変わらず面白いやつだ」
「・・・お褒め頂き光栄です」
「そして相変わらずの毒だ」


そうですか、と私はペンを走らせる。
36ミリ砲弾4ケース確認。


「毒ですか」
「違うのか?」
「思ったことを口にしているだけです。悪癖だとは、自覚しています」
「だな。だから出世の機会棒に振ったんだろ」
「失礼です。私の兄と妹は近衛にいますゆえ」


私はさらにペンを走らせる。
これで終了、と。
少佐を無視して私は耳にひっかけたインカムに手を伸ばす。
少佐は何も言わず黙っている。


「こちら高町准尉です。すべて確認完了しました」
『了解した。戻ってこい』
「了解です、通信終わり」


通信を切ると、兵站部隊の上官が忙しなく声を上げながら私の元へやってきた。
八角少佐は黙って私の後ろに下がる。まるで、私の働きぶりを見ようかとでもいうような感じで。


「任務は完了しました。ご確認を」
「ああ、わかった」


私が両手で差し出した古ぼけたクリップボードをその兵站部隊の上官が受け取る。
そしてさらりと目を通し、「ご苦労だった、おかげで助かった」敬礼。
私は答礼する、後ろの少佐は階級章が見えにくいよう、私の陰にいる。


「では私はこれで」


故に、私はその場を歩き出した。
少佐があわてているのを尻目に。
しかし私は無視を決め込むことにします。
そのほうが、刺激がありますから。
私はそのまま歩き続けた。
隊舎に入ると、今時珍しい生花が活けてあった。
白い、夏芙蓉。空調に頼って生きている。
武骨なロビーに咲く夏芙蓉は不釣り合いだがとてもきれいだった。


「あ、高町准尉。お疲れ様です」
「お疲れ様です、少尉」
「綺麗でしょう、その花。なんていうか知ってる?」
「夏芙蓉、ですか」


ブーツの音を響かせて、女性が花の隣に立った。
いきなりだったので、少し驚いた。
胸には少尉の記章とウィングマーク。


「違うわ。芙蓉よ。夏芙蓉っていうのは造語なの」


女性――志野原紗知少尉は芙蓉の花をなでる。
何かを思い出すように、目をつむり、いう。


「芙蓉自体に思い入れはあまりないけど、従姉妹に芙蓉って名前の人がいたのよ」
「そうですか」


芙蓉、か。
花と同じ名前の親戚。彼女もこの芙蓉の花と同じで綺麗だったのか。
そういえば、私の兄弟はどうしているのだろう。
兄と妹はそれぞれ近衛軍に所属しているとは聞いた。
それも妹は開発衛士として新型機に搭乗していると聞く。
兄は”出来損ない”と悪名高い三色家の一人娘が仕切る部隊の副長だそうだ。
詳しいことは何も知らない。
実家に残っている姉からは時々手紙が来るが、最後に来たのは半年前だ。
親戚と聞いて、家族に思いを馳せていたら、ふと、寂しいなと思った。
だから、こう聞いた。


「仲、良かったのですか?」
「え?」
「仲が、よろしかったのかと」
「ああ、そうね、よく可愛がってくれたわ。私は毛嫌いしてたけど」


志野原少尉は歩き出した。私も続く。


「何故、毛嫌いしていたのですか?」
「そうね・・・。どうしてかな。感覚的に無理だったのよ。確かに可愛がってはくれたわ。けど」
「?」
「なんとなく、すぐに消えてしまいそうな匂いがしたの。どこか遠くへ走り去っていくような」
「走り去っていく?」
「そう。この人はすぐに手の届かない所へ行ってしまう気がしたの。だから毛嫌いして、距離を置いていたのよ」
「別れが辛いから?」


少尉は頷く。
私は父が、現当主がよく語ってくれた母の話を思い出す。
父曰く、母はとても強くて優しい女性だった。とても魅力的な。
だから近衛から出向という形で彼女に接触し、付き合い始めた。
そして付き合い始めてから気づいたという。
彼女は確かに、魅力的な人物ではあったが同時に危険な匂いがする、と。
だが現当主、高町士郎は受け入れた。それほど彼女のことが好きだった。
一般家出身の彼女との結婚を決めたとき、分家から様々な理由で反対されたが、どうにか押切り結婚。
そして兄を生んだという。しかし子育てもせずすぐに戦場へ舞い戻って行った。
日本のために、と。
数年後、再び彼女は現当主の元へ戻ってくる。新たな子を授かって。
しかも、お腹に宿したその命は高町士郎との間の子ではなかった。
彼女は語った。前線ではこういうことは珍しくないのだ、と。
私は運が良かっただけ。運が尽きたのよ、とお腹をなでながら、笑って。
姉を生んですぐ、彼女は病死したという。性病だった。
「今にして思えば」と、父は話をこう締めくくったものだ。
「別れという予感の匂いに惚れたんだな。貴様らにはまだわからぬだろうが、危険な匂い、雰囲気には独特の美があるのだよ。しかし、なぜ危険なそれに美があるのかは我にも解らん。しかしこれだけは言える。彼女は、高町艶子はそんな香が自分から出ていることを知っているから、わざわざ後方に下がって恭也と御幸を生んだのだよ」と。
語る父の背はその時だけやたら小さく見えたものだった。


「逆なのですね」
「・・・逆? 何が?」
「私の父は・・・別れが辛いからこそ、より深い関係を結びたかった、と語っていました故」
「どういう?」
「口でこそ語ってはくれませんでしたが、いつぞやか、姉からの手紙で知りました」


納之覇、愛という感情は、離れるかより近くなるか紙一重なのだそうです。
人間の愛という感情は、愛する故に近づくこともあるし、愛する故に離れてしまう事もあるのです。
昔よくいた動物よりずっと複雑だな、と私はこの考えを知って思いました。
しかしなぜ人間というのは猫や犬と同じ仕組みで動いているのに複雑なのでしょうか。
愛しているのなら、くっついてしまえばいいのに。
このご時世、近づいて一緒に歩んだほうが、ずっと幸せだと思うのです。
しかし、なぜ、離れるという選択肢まで人間にはあるのでしょうか。
納之覇は、どう思いますか?
私は、みんなとくっついて、温かく暮らしたいのです。
どうか、ご無事で。早く帰ってきてください。
父は別れが辛いが故に深い関係を結ぶ道を進みたかったそうですが、その願いはかないませんでした。
私は、そんな父の願いをかなえたいのです。
別れるのは、つらいのですから。


「そんなことを・・・」


丸暗記していたそのいつもよりずっと短い文面を口に出した。
すると、少尉は首をかしげた。


「ではヤマアラシはどうなの」
「ヤマアラシ?」
「ええ。オスとメスは冬、一緒にいないと凍えてしまう。しかし、全身を覆う針のおかげで相手を傷つけてしまう。しかし、離れれば自分どころか相手も死んでしまう。だからつかず離れずの距離を保つの」
「なるほど。ジレンマということですか」
「好きなのに、愛しているから離れることも、愛しているから一緒にくっつくこともできない。正直人間はまだましよ」


そう言って、志野原少尉は笑った。
そして、続ける。


「私も、そうだったんだもの、わかるわ」


少尉は扉を開ける。資料室だ。そういえば、彼女は資料室の主とも呼ばれるほど、この部屋に入り浸っている。
半身を部屋に入れ、彼女は足を止めた。振り返る。


「故に、たぶん私は長生きできないかもね。ヤマアラシみたいに距離を探して、失敗するから」


*


そろそろ伏線の整理とかしたいな。
設定ミスもあるのでそのうち修正します。
大変長くお待たせいたしました。
次回から分量減らします。

【嘘予告】マブラヴオルタネイティヴ 最後の約束の物語

「メサイアの指揮官は……貴様だ、ヴォルフ」




「メサイア01より各機、我らが黄金の騎士の力、バケモノどもに見せてやれっ!」


滅びかけた国。死せる大地に降り立つ、12機の巨人。


「大好きだよ、姉さん……」
「ジョシュア、ジョシュアああっ!!」


次々と脱落する騎士達。離れる心。


「ヴォルフ、あなたのせいで……っ、陛下も、殿下も亡くなられたんだ!」


暴かれる陰謀。消え去る命。


「お父様ッ!」
「よせ、サーシャ!」
「お父様が、お父様がそんなことするはずないの! そうよ、間違いなのよ!」
『クルクス01の撃墜を確認しました』
「そんな……」


和解。涙。


「親父……、だせぇよ、こんなところで」
「教官……」
「教官はよせ。おれは何も教えちゃいない」


そして。


「私と、約束してくれる?」
「もちろんだ、セレス」


朽ちる。



7人の騎士達の戦いは、如何に……?




マブラヴオルタネイティヴ 最後の約束の物語。



たぶんやらない。

皮向けた、痛いよね。

左足の親指の付け根辺りの皮がごっそり向けていたいなぁ……。



久しぶりだナ、なヒカリさんです。



夏休み中に湾岸ミッドナイト序盤読んでたり柴犬短編読んでたらリリカル・イグリプスが書きたくなったものの、ケータイ文字数制限なせいで書きかけのものがいまだに書けてないという屈辱を味わった。



まぁ、どうでも言い訳ですが。




大道具製作は楽しいですね。



賽銭箱、あとは色塗るだけでふ。



私は手伝い程度だったのですが、楽しかったです。




今年は鼻血出まくり、砲弾食らいまくりです。



今日も頭にボコスカ貰いまして、痛い((+_+))



つーわけで。



バルドスカイゼロが楽しみやな。

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プロフィール

ヒカリさん

Author:ヒカリさん
ヒカリさんです。
苦手なものはかぼちゃ、うめぼし、骨の多い魚他もろもろ・・・。
ワードとエクセル、ブラインドタッチが得意です。
http://pr.fc2.com/hikarisan/
プロフこちら↑

高校一年生演劇部所属。
中学の時は吹奏楽部で、楽器はクラリネット(B♭)&バスクラリネット(B♭プラ菅)

マブラヴTEのクリスカマジイケメンwww
イーニァが可愛すぎww
タケミーはさらっと角なしが好き。角ありだと赤。
真耶か真那と言われたら真耶派。

~所有ゲーム~

DS
・わたしのリラックマ (積みゲー)
・シムシティDS2 (進行中?)
・おいでよ どうぶつの森 (進行中?)
・ポケットモンスターダイアモンド (殿堂入り完了)
・スーパーロボット大戦W(VSゲイツ戦フルメタルートまで)
・大合奏バンドブラザーズ (マスター攻略中)
・ポケモンレンジャーバトナージ (積みゲー)

PSP
・PATAPON!2 (積みゲー)
・初音ミク Project DIVA (ハード攻略中)
・初音ミク project DIVA2nd
・魔法少女リリカルなのはA's (クリア済み)
・魔法少女リリカルなのはA’sGod(クリア済み)
・モンスターハンターポータブル2ndG(積み)
・最後の約束の物語(セレス√攻略中)

GBA
・ポケットモンスタールビー (クリア済み)
・ポケットモンスターサファイア (クリア済み)
・ポケットモンスターエメラルド (クリア済み)
・ポケモンダンジョン 赤の救助隊 (積みゲー)

PC
メイプルストーリー (進行中)

好きな言葉はSylphid(シルフィード)、Sylph(シルフ)、Maeve(メイヴ)ASTRAY(アストレイ)

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