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食べることとか大好き高校生のブログ。ツイッターのせいで変更滞り気味。SSあります。

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機動戦士ガンダムSEED palatine 07「落ち着かない戦闘犬(バトル・ドッグ)?」

ドゥッゴアアアアン!


<ミスリル>の本部、天堂宮では毎度おなじみの爆音。

「んんんんん・・・」

爆音で目が覚めてしまうのも毎度おなじみ。

あの”軍曹”がまたやらかしたんだ・・・・。

眠い目をこすりながら身を起こすとヴィヴィオが制服に着替えている真っ最中だった。

「・・・起きた?なのはママ」

彼女、高町なのはの義理の娘、ヴィヴィオは振り返って笑顔で言ってくれた。

「うん・・・」

「おはよ、なのはママ♪」

もう一度、ヴィヴィオはにかっと微笑むと、鏡に向かって、一生懸命にらめっこ。

眠い目をこすって窓の外を見る。

雲の上。

なのはは空士の魔導師だが、ここまで高く飛んだのは数回しかない。

普通に、毎日晴れたこの場所に、長く、この風景を眺められたのは、<ミスリル>に来てからだ。

窓から目を離し、ベッドから降りようとなのはの足が床に着いたとき――。


『爆弾だっ!伏せろ!』


『んなわけねえだろ!ばあろお!』


ドォオオオカアアアンッ!


ボカアアンッ!


爆発音と、爆発音。

片方は多分、C4爆薬で何処かを吹き飛ばした爆音、もう1つはヴォルケンリッターのヴィータが放った魔法だろう。

流石に軍事施設の空調もこの連続爆発には耐えられないらしく、少し濁った空気が部屋に入ってくる。

しかし、そういったことにも慣れっこというのもどうかと思うが、なのはもヴィヴィオも「気付いていない」と言わんばかりに余裕の表情だった。

なのはは洗面所に来るとあくびをしながら歯ブラシをとる。

「なのはママ~!靴下知らない?」

どたどたと駆け寄ってくるヴィヴィオ。

まだ小学生だが立派な<ミスリル>のサポート隊員でもある。

「クロゼットの中なかった?」

歯を磨きながらなのははヴィヴィオに尋ねる。

「全然、からっぽだよ」

朝日に照らされ、まぶしく輝く金髪を見てなのはは目を細める。

「じゃあ・・・、うう、どうしよう・・・」

なのははセカンドブレインチップに頼ってしまう。

「あ、そうだ」

と、いきなりヴィヴィオの声。

「私のシュミクラムできたよ~!」

データがヴィヴィオから送られてくる。

”グロリア”。

ラテン語で”栄光”、”光栄”といった意味である。

「桂城の兄さんが作ってくれたんだぁ~」

嬉しそうに自慢するヴィヴィオ。

「そっか。・・・ヴィヴィオ、シュミクラムを使うときは、今から言う事に注意してね」

目線をヴィヴィオにあわせ、なのはは言った。

「<ミスリル>には内緒で、宗教とかに関わらないで。
 あと、シュミクラムでリミッターオフエリアまで行っちゃダメ。
 電子体に向かって、攻撃しちゃダメだよ?リミッターオンでも充分痛いから」

ヴィヴィオは困ったようになのはを見つめる。

なのはは微笑みながら頭をなでてやった。

「わかった」

ヴィヴィオが微笑んで言った。

なのははもう一度頭をなでてやると、歯を磨く作業に戻った。


『だ~か~ら~、こんなとこでンなもんぶっ放すんじゃねええッ!』

『敵がいるんだっ!どけっ!』


そして、爆音。

しかしそれでもなのはとヴィヴィオは平和そうに仕度を進めていった。



テッサはミッドから帰ってくると早速頭を抱えていた。

「・・・うぅぅぅ・・・相良さん、私の身にもなってくださいよぉぉ・・・」

執務室で頭を抱え、唸るテッサ。

「相良事件」はほぼ毎日のように起きる。

その修復費の見積書を読んでテッサは再び唸ってしまう。

魔法を使って直すのも手だが、あいにく原則訓練時以外の魔法行使は厳禁。

テッサは溜息をついて机に突っ伏す。

メリダ島にいたときはこんな事がなかったのだが・・・。

彼が通う、陣代高校ではほぼ毎日爆発が起きていたという。

テッサも一度、留学生の身分で陣代高校に入ったことがあるが、爆発の痕跡はキレイさっぱり消えていた。

「一体何処にそんなお金があったのかしら・・・」

ちなみに陣代高校の会計には、A会計、B会計のほかに、”C会計”なる怪しい収入源があったそうだ。

――こんこん。

丁寧なノックの仕方。

「どうぞ・・・」

テッサはよたよたと身を起こし、身なりを軽く整えてから言った。

「失礼いたします」

入ってきたのは銀髪の美しい女性。

テッサたちとは違い、黒い制服を着ている。

「リインさん・・・どうしました?」

女性・・・リインフォース・アインはテッサの執務机前まで来るとブレインチップにデータを送ってくる。

「・・・見つかったんですか・・・」

暗い表情になったテッサ。

リインフォースは静かに頷いてくる。

「現在、ハラオウン執務官とルーシェ大尉、レイスが奪還作戦実行中です」

ミスリル作戦部秘書課なる部隊の部隊長を勤める彼女は、淡々と言った。

「そうですか。わかりました・・・リインさん、例の管理外世界のほうは?」

「定時報告はまだですが、今さっき、世界の状況を雪風が送ってきました。
 現在解凍、分析中です」

雪風は”メイヴ”に搭載されたAIで、彼女が真に考える事は一つ。

――どうやったら”敵”に勝てるか?

彼女たち、戦闘知生体は、敵に勝てるなら、パイロットがどうなっても構わない、という考えなのだ。

彼女たちと付き合う”メイヴドライバー”や、”シルフドライバー”は少々危ない橋を渡っているわけである。

その雪風が送ってきた情報は現在解凍中らしい。

「そうですか。わかりました、解凍完了次第、報告をお願いします」

「ヤー」

リインフォースは敬礼。

テッサは彼女に返礼。

早足に去っていくリインフォースの後姿をテッサは立ったまま見送り、ドアが閉まると溜息をつきながら腰を下ろした。

「・・・どうしよう・・・」

そして再び相良事件の後処理を考えるのだった。



「ら~ら~ら~――」

花の香り漂う草原。

雪風はくるくると回りながら歌を歌う。

零や優香はだまってその平和な風景を見ていた。

「・・・あった、四葉のクローバー」

白嵐は制服を草だらけにしながら四葉のクローバーを見つけるのに必死だった。

「・・・これでジャックとブーメランがあったらなぁ・・・」

ついつい優香がもらしてしまう感想。

フェアリィにいたときは零とブッカー当時少佐、優香の三人で地上に出てこうして空を見ていた。

鋼の翼を持つ、2機の機体は腹部に垂らしたコードを通して戦術コンピューターなどと情報を交換していた。

格納庫は2機の、いや、戦闘知生体たちのもう1つの戦場ともいえた。

休まることなく情報収集や対ジャム戦術を研究する知性たち。

零はそんな彼女たちの交わす言葉に興味を持った事があったな、と優香は思い出す。

そんな事を考えながら、草原でのんびりと羽を伸ばす。

「うっう~ん・・・ハッカーたちもいい場所を根城にしてたわね・・・」

ここはステッペンウルフの拠点だった小さなサイトだった。

優香は背伸びをすると草の上にごろんと転がる。

「でもやっぱりフェアリィの草に慣れてると、居心地が少し悪いかも・・・」

そう文句を言いながらも、顔は笑っている。

零の表情も何時ものように、張り詰めた顔ではなく、何処か穏やかな雰囲気を漂わせている。

「ら~ら~ら~♪」

ぐるぐると踊る雪風。

アッシュ・ブロンドの髪が風に乗り、仮想の光に照らされ、白い真珠のように輝く。

どれくらい経ったかは誰も覚えていはいないが、疲れたのか雪風が零の脇にちょこんと座る。

「きれいな空だね・・・・」

雪風が持つ空のイメージは、緑色だった。

生まれ故郷――フェアリィの空だった。

雪風にとって青い空は、やっぱり少々違和感があるのだろうか、とふと零は思った。

「地球の空がいいのか?」

「う~ん・・・どっちも、私が飛ぶ空だし」

考える素振りを見せながら、雪風は答えてくれる。

以前は、こんな事はなかった。

「でも、人間から見る空は違うんだね。
 人間の姿が持ててよかったな、ありがと、零」

軍人や、デバイスとしての顔ではなく、子供としての顔を見せる雪風。

その幼い笑顔は、可愛いというより、美しかった。

「人間の体が、好きなのか?」

「うん。踊れて、歌えて、こうして零と喋れて、色々な発見が出来て・・・すごく魅力的な固体だとは思ってたけど、実際なってみるとやっぱりいいね」

にこにこと笑いながら答える雪風。

優香は寝転びながら、「戦闘機の姿より人間の方がいい?」と、少々意地汚い笑いを含みながら言った。

「零や優香と見た空も魅力的だけど、う~ん、・・・どっちも、好き、かな?」

雪風はそう言いながら考える素振りを見せる。

熱心に考える雪風の姿は、美しい人形に見えた。

「そっか・・・」

優香は軽く目を閉じた。

そして、鼻で笑ったのだった。



「おはよぉ、フェイト・・・って、あれ?」

「ほな、おはよ、なのは」

「おはよう、なのは?」

眠そうななのはを笑って見る、八神はやてとルナマリア・ホーク。

「なのは、忘れた?」

「ふぇ?」

ルナマリアがやれやれと肩をすくめながらデータを転送。

「・・・・そうだったんだよっ!ありがとっ!ルナちゃん!」

食堂でいきなり騒ぎ出してしまうなのはに呆れ顔のはやてが、「ここ、食堂やで?」と、言ってあげると、なのはは顔を真っ赤にしてしまった。

「にゃはは・・・」

白い目で見つめる隊員たち。

なのはは苦笑を浮かべながらトレイをとる。

「ほな、なのは・・・後で落ち合おうか」

はやてはそう言うとルナマリアを従え食堂を後にした。




ドゥッゴガアアアンッ!


本日何度目の爆音だろうか?

ついでに、本日は何時もより回数が多いような・・・・。

そう思いながら通路を走り抜ける騎士、フォルテ。

「ったくっ・・・!」

隣で悪態をつきながら走る騎士、ヴィータ。

それぞれ剣とハンマーの形をしたデバイスを握り、キャロにお願いしてかけてもらっているブーストを使い、通路を風のように走り抜ける。

(大丈夫なんですか?見つかったら、大変ですよ?)

キャロが念話で心配そうに聞いてきてくれる。

(大丈夫だッ!)

ヴィータはそう返してフォルテと共に通路をひたすら走る。

そしてある一室の前で急停止。

ドアの隙間から黒い煙がもうもうと立ち込める。

ヴィータとフォルテは迷うことなく扉をぶっ壊して――


「「この、ばあろおッ!」」


バアゴオォン!グサアアッ!


爆音が二連続。

なのはたちはこの爆音に注意も払わず朝食を食べているだろう。

二人は肩で息を吸いながら部屋の奥にいる男を見る。

やがて煙が晴れると”ざんばらへの字”の男が――


「危ないじゃないか」


マトリックスの某シーンのようにえびぞりになりながらそう言い退ける男、相良宗介。

この男が、”相良事件”の主犯である。

というか、宗介以外に爆発を起こす者などいないのだが。

「あぶねえどころじゃねええだろ!」

ヴィータが完全に噴火して、そう叫ぶ。

フォルテは無言で宗介を睨む。

と、宗介は額に脂汗を浮かべ、きょろきょろし始める。


「「・・・少しおとなしくしていろおおおおっ!」」


二人はそう叫ぶや否や――


「ラケーテンハンマーッ!」

「クリムゾン・ボーンッ!」


何時にも増して大きな爆音が響いた。

その爆音は天堂宮を少しだけ揺らしてしまうほど、大きいものだった。

この爆発で予定の空路を外し、頭を抱えるテッサがヴィータとフォルテの脳裏に浮かぶが・・・


「すまねえ、テッサ」

「申し訳ないわ・・・テッサ」


同情するだけで終わった。



ゴゴゴゴゴ―――


何時もの爆発音に継いで天堂宮が振動する。

なのははむっと顔をしかめながらトーストをかじる。

コップを見やると白い牛乳がちゃぷちゃぷと揺れている。

不機嫌顔で時計に目をやるとまだ十時二十分。

遅刻組の食事時間であるが、一応勤務時間である。

「・・・何時もは爆発で揺れたっけ?」

ついそんな疑問を口に出すと、目の前で書類仕事をしながらクラブサンドをかじるはやてが「ヴィータやフォルテがまた突っ込みするだけにカートリッジつかったんやろ?」と、言ってくる。

「カートリッジ使っただけでここまででるかな?
 もしかしたら、”必殺技”とか使ったんじゃない?」

ルナマリアがフルーツ牛乳を飲みながら言う。

ルナマリアが動くたびに動くアホ毛を見てなのはは目を細める。

しかし気にした様子もなくルナマリアはフルーツ牛乳を飲む。

「ヴィータのことだから、少しは自重してくれると思うんやけどなぁ」

溜息混じりにはやてが言う。

書類やデジタルデータの多さに気落ちしているようにも見える。

「少し手伝おうか?」

「いや、却下や。ルナちゃんはともかくなのはだと後で書類がばらばらになってたりミスの連発だったりするからなぁ」

即刻却下され、しゅんと肩を落とすなのは。

ルナマリアは肩をすくめ席を立って訓練に出かけてしまった。

「ルナちゃんは呆れて出て行ってしもうたで?」

はやてがからかうように言うと、「ぷぅ」と頬を膨らましてしまうなのはだが、”やっぱそうだよね”とも思った。


―――「うぎゃああああああアッ!」


悲鳴。

美しい、幼さを残したソプラノボイスだ。

ついつい反応して飛び上がってしまうはやてとなのは。

「今のは・・・執務室エリアからや」

天堂宮はオフィスや執務室といったものがまとまって区画となっている。

そして、”執務室エリア”は、執務室が密集するエリアだ。

天堂宮の下層である。

「・・・そして、あの声・・・」

「「テッサッ!?」」

はやてとなのはは声を荒げてしまった。

周りの遅刻組もそれに反応して驚きの声を上げてしまう。

なのはとはやてはアイコンタクトで意思を確認すると一目散に駆け出した。

男たちもその後に続く。

やがて、静寂が訪れた食堂では・・・

「おれには関係ないか」

やはり特殊戦組がそういいながらのんびりと食事を続けた。



うぎゃあああッ!


テッサはデータを見て、絶叫した。

天堂宮は空を移動する要塞で、とても規模が大きい。

その天堂宮が、揺れて、予定空路から外れてしまったのだ。

「うううっ・・・」

テッサはばたんと、倒れこむように椅子に座る。

規模が大きいだけあり、元の空路の戻すのは少々骨の折れる作業だ。

私の身にもなって欲しい・・・テッサはそう思いながら机に突っ伏す。

「相良さんの・・・馬鹿」

何時もいつも、かなめさんばかり見て。

私はただの上官、女友達としか思ってないんだ。

やっぱり、かなめさんが・・・。

相良さんが戦っているのは、かなめさんを助けたいからなんだ。

私なんて、ただの協力者・・・。

自然と溜息を漏らす。

そろそろと机から身を離し、またも溜息。

「いつから私こんな仕事してるんだろう・・・」

12歳からですよ、大佐。

マデューカスがいればこう突っ込んでいただろう。

・・・と?


『スターライトブレイカー、シューットッ!』


『ギガント・シュラークッ!』


『ラグナロクッ!』


高ランク魔導師の叫び声が大きく響く。


そして・・・



がががががががががががががががががっ!



爆発が止まない。

空調が異常をきたして灰色の煙が舞い込んでくる。

「げほっ・・・・うぐっ・・・一体、ぐふっ、何なんですかぁあ!?」

涙を流しながら咳き込む。

「うううっ・・・ダーナ・・・うぐっ・・・ごほっ・・・おねがい・・・ごほっ!」

咳き込みながら、インテリジェントデバイス”ダーナ”に声をかける。

<アイマム。デフォッガ>

ダーナがそう言うと煙が晴れてくる。

テッサは咳き込みながらむっと上を見る。

「絶対またそうですね」

どす黒いオーラを漂わせ、テッサは悪魔のような笑みを浮かべた。

さて、皆さん、覚悟はおkですよね?



宗介は段ボールの山の中に潜んでいた。

じっと息を潜め、デバイス”レヴァテイン”を握る。

まずい、見つかったら絶対にまずい・・・・・。

額に脂汗を浮かべ宗介は息を潜めた。

なるだけ、無表情に、冷静になるように勤める。

そうして数分後。

「さて、隠れているんだよね?お話しようか。
 お話してくれなかったらSLB×10なの」

宗介の居場所を突き止めたのは管理局・・・あらため、”ミスリル”の白い悪魔、高町なのは、その人だった。

”砲撃魔導師”と呼ばれる彼女の魔法の中で最高クラスに入るSLBを一発喰らっただけでたぶん、おれはノックアウトだ。

それを10発・・・。

宗介は頭を抱えたい気分になる。

だが、前進あるのみ。

ここでとまれば終わりだ、もう、だめだ、絶対に。

なら、逃げるのみ。

「いくぞ・・・レヴァテイン」

<イエス・サー>

カートリッジを一発排出。

そして・・・


ばっこおおおおおおんっ!


爆発。

宗介は爆発のドサクサに紛れて部屋を飛び出す。

「逃がさないからね?相良曹長」

次の関門にぶち当たる。

先ほどいた部屋から煙がいまだに吹き出ている。

そして、なのはの咳き込む声が聞こえる。

「それじゃ・・・お仕事始めようか」

瞬間、第二の関門、フェイト・テスタロッサの姿が消えていた。

いや、”後ろ”にいる。

散弾砲の姿をとっているレヴァテインでフェイトのデバイス、”バルディッシュ”の魔力刃を受け止める。

フェイトには、1つ弱点があるとクルツから聞いた事があると、魔力刃を受け止めながら宗介は思い出す。

・・・実践してみるか。

体制を前かがみにしてフェイトの耳元へ顔を押し付け・・・

ふぅ。

息を吹き掛ける。

途端、フェイトの顔が赤くなり、ばたんとそのまま倒れこむ。

倒れたフェイトを見ると、くるくると、目を回していた。

第二関門突破。

宗介、増速。

とにかく、前へ、前へ。

止まったらSLB10発に、多分、サンダーレイジ10発だろう。

角を曲がると第三関門、八神はやての姿が。

「少し・・・話しようか、宗介くん?」

不敵な笑みを浮かべてシュベルトクロイツを構えるはやて。

脇にはしっかりリイン2人組がいる。

これは、さっきよりはマシかもしれんが、・・・騎士は何処へ?

守護騎士がいないのが気になる。

リインアインやフォルテを完全に従わせる事は出来ないが、でも、シグナムたちははやての騎士のはずだ。

一体、何処へ?

宗介は周りに気を配りながらレヴァテインを構える。

「いい度胸やな?」

にこにこ。

それも、とびっきり恐い悪魔の笑み。

<大丈夫ですか?降伏を推奨しますが・・・>

「黙れ」

レヴァテインが人形を取っていたら多分、逃げ出そうと必死だろう。

押し黙ったレヴァテインを腰だめに構え、照準。

「そか・・残念やな・・・」

はやてがそう呟くと詠唱を開始。

まずいっ・・・広域魔法だ!

って、周りは吹き飛んでも構わないのか!

既に矛盾しているように思えるはやて。

施設保全のため自分を捕まえるのが彼女の仕事のはずだ。

なのに、”周りを吹き飛ばす”とは・・・、おれだけでなくその他善良隊員たちにも迷惑がかかるのに・・・。

「――ブラッティ・ダガーッ!」

きたっ!

宗介はさっさと回避に専念しながら脱出口を探す。

・・・・見つけた、ダクトが上にある。

ドサクサに紛れてダクトを破壊、よじ登る。

はやては広域魔法を乱射している。

・・・馬鹿な奴だ、あれでは煙がたって照準もろくに出来ないだろうに。

哀れに思いながら宗介はダクトを見渡すと・・・・。

「なっ!」

設置型のバインドだ。

「「引っかかったっっ!」」

そしてそこにははやての騎士団、”ヴォルケンリッター”の4人と、優香の騎士団、”スペツナズ”の4人が待ち構えていた。

スペツナズの残り2人がいない。・・・やっぱり、あいつらに興味はないか、こんな事に。

「ふっふ~ん・・・暴れてくれるじゃない、馬鹿宗介!」

スペツナズの1人、フォルテが高らかに叫ぶ。

デバイス”シルバーソード”を構え、カートリッジロード。

「やってくれるな・・・宗介!」

ヴォルケンリッターのヴィータも”クラーフアイゼン”のカートリッジをロード。

そしてその他の騎士は構える事もなく、無言の圧力・・・プレッシャーをかけてくる。

・・・・・・なんか、これは非常にまずい気がする・・・。

とっさに身構えるが、遅かった。

「ラケーテンハンマーッ!」

「クリムゾン・ボーンッ!」

シールドが簡単に破られて・・・―――意識が飛びかける。

ダクトから叩き落され、はやてのブラッティ・ダガーを喰らう。

非殺傷設定とはいえ、痛い。

鈍い衝撃と共に廊下に叩き落され、はやてがニコニコスマイルで詠唱を開始。

さらに・・・。

「さっきはよくもやってくれたの」

「どうしてくれるの?相良曹長」

なのはとフェイトだ・・・・これはまずい、ほんとにまずい。

そして頭上にはフォルテとヴィータ。

起き上がって逃げようとするが、バインドに拘束され動く事が出来なかった。

「すこ~し、頭冷やそうか、なの」

「しばらく動けなくなっていただきます」

「テッサちゃんに散々迷惑かけた罰やで?」

3人の悪魔の唱える魔法の詠唱が終わって―――。

<スティンガースナイプ>

機械音声(マシンボイス)と共に白っぽい紫の弾が複数飛んできて、壁に命中。

煙が立つ。

バインドの拘束がとれ、宗介は体に鞭を打って立ち上がる。

「皆さん、ここは何処だか、お分かりですね?」

ミスリル機関長、テレサ・テスタロッサがそこにいた。

杖型のデバイス”ダーナ”を構え、汚い微笑を浮かべる。

騎士甲冑は装備していない、制服姿だ。

「正規の軍なら、銃殺刑ですよ?」

ずかずかと、歩み寄ってくるテッサ。

「相良曹長を捕まえるだけなのに、高威力魔法にカートリッジの使用。
 まったく・・・おかげで天堂宮の軌道がずれてしまったではないですか。
 私の身にもなって欲しいです・・・、リインフォース・アイン中佐にスペツナズの皆さん・・・。
 藤原中尉の命令をしっかり守ったらどうです?自分の主の命令なら、従わないといけないですよ?
 アイン中佐は階級が上ですけど、絶対的忠誠を中尉に誓っているのでしょう?」

ぎらりとした鋭い視線で一同を睨みつける。

そのテッサの気迫に息をついつい呑んでしまうフェイトとはやて。

「それと、ハラオウン執務官・・・ではなく、アルテアさん?
 面白がって乱入、も、ダメですよ?」

フェイト・・・もとい、アルテア・テスタロッサはソレを聞いて、つい舌打ち。

「なのはさんも、ディバインバスター乱射はいけません、わかりました?」

不本意ながら頷くなのは。

「はやてさん、ラグナロクやブラッティ・ダガーを乱射しましたね?」

黒い笑み。

はやては、ついつい後ずさる。

「それと、フォルテさんと、ヴィータさんは・・・まぁ、今回は許しましょう。
 ・・・・皆さん、覚悟は出来てます?」

黒い笑みを見せたままテッサはダーナを向ける。

カートリッジをロードする音がする。

「・・・貴方たちが頭を冷やしなさい」

爆音。


その後テッサは溜息混じりに軌道修正作業を行っていた。

そしてその傍らには、今回の犯人である宗介やなのは、アルテアやはやてが一緒にいたという。




短いあとがき

落ちが思いつかなかった。ごめん。

日常、ってかんじにしてみました。

おわり。
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ヒカリさん

Author:ヒカリさん
ヒカリさんです。
苦手なものはかぼちゃ、うめぼし、骨の多い魚他もろもろ・・・。
ワードとエクセル、ブラインドタッチが得意です。
http://pr.fc2.com/hikarisan/
プロフこちら↑

高校一年生演劇部所属。
中学の時は吹奏楽部で、楽器はクラリネット(B♭)&バスクラリネット(B♭プラ菅)

マブラヴTEのクリスカマジイケメンwww
イーニァが可愛すぎww
タケミーはさらっと角なしが好き。角ありだと赤。
真耶か真那と言われたら真耶派。

~所有ゲーム~

DS
・わたしのリラックマ (積みゲー)
・シムシティDS2 (進行中?)
・おいでよ どうぶつの森 (進行中?)
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・大合奏バンドブラザーズ (マスター攻略中)
・ポケモンレンジャーバトナージ (積みゲー)

PSP
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・魔法少女リリカルなのはA’sGod(クリア済み)
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