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食べることとか大好き高校生のブログ。ツイッターのせいで変更滞り気味。SSあります。

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機動戦士ガンダムSEED palatine 過去外伝・優香編 01 「大剣~クレイモア~」

血しぶきが飛ぶ。

銀色の瞳はそれを一つ一つ正確に捉えつつ、剣を振るう。

相手の首が飛ぶ。

敵は妖魔。我々人類の敵。

私が倒すべき敵。

妖魔の胴体を地面に蹴り倒し、それを冷酷に射る銀の瞳。

敵が倒れ、血が舞う。

その血を浴びることなく”少女”はさらに敵を蹴った。

握った大剣に付いた深紅の液体を振り払うように剣を一回振り、背中の剣帯に剣を入れる。

「・・・仕事は成した、お金は後で黒い服の男が回収に来る」

任務終了のお決まりになった文句を機械のように言い、白いマントをはためかせ私は歩く。

地面に転がった妖魔の死体を踏み付けず、蹴飛ばして退かし、無表情に歩く。

街の人々は私を恐怖や嫌悪の目で見やったり、窓を閉めて私を見ないようにしている、

これも何時もの事だから気にせず黙々と歩く。

街を出て荒野を歩き、私はふと空を見た。

青い空。この空だけはキレイだと思う。

汚れ無き、澄み切った青い空。この空だけは、戦場にはならない。

私の成れの果て――覚醒者や妖魔は空を飛ぶ者もいるが、ブーメランのように私が投げた大剣で殺られるのが落ちだ。

空は戦場にはならない、当時の私はそう思っていた。

だって、人には空を飛ぶ伝はないと思っていたから。

再び足を動かし、ひたすら歩いた。

2日くらいだろうか。道並に木々が目立ち始めた。

お腹は空いていないが、水を浴びたい。

辺りを見渡し、池を見つけた。

魚が元気良く泳いでいるその池に私は近づく。

水質は悪くないようだ。底が見えるから。

鏡の様に私の顔を映し出す池の水が美しい。

「仕事は終わったようだな」

はっと後ろを見ると、黒い服の男がいた。

目で”今度は何?”と問いかけてみると、男は軽く頷く。

「次の依頼が入った。
 覚醒者狩りだ」

私の同胞の成れの果てを狩れ、それが今度の任務か。

私は無言で頷いて続きを促す。

「ここから西の地にあるフェンフの街だ。
 覚醒者は恐らくナンバー25くらいの戦士だった奴だろう。
 通常の覚醒者と変わらないはずだ。お前ならやれるだろう?」

男に分からないように私は目を細める。

「・・・了解しました」

淡々と私がそう言うと男は満足気に頷き、去っていった。

再び目を池に戻し、纏った銀色の鎧を脱いだ。

裸になって自分の体を見ると、妖魔の血肉を手に入れた者の証である傷があった。

私は黙って水に浸かった。



西の町、フェンフ。

街の人々は私を含め4人もの戦士がやってきた事に驚きを隠せないようだ。

そんな街を歩き、私は黒服の指示に従って一軒の家の扉を開けた。

既に他の3人は来ていたようで、じとりと私を睨んできた。

「・・・」

無言で睨み返す。

2人は私の妖気と印を見て血層がいっきに変わる。

驚いているようだ。

「・・・今回の覚醒者討伐任務の隊長は私です」

「なっ!?」

「だって、まだ子供じゃないかっ!」

そう、このときの私は8歳。

まだまだ子供だと今の私は笑ってしまう。

「妖気と印を見て気付いた人は、死ななければ強くなる。
 ・・・私は組織のナンバー1、アリア。・・・実力じゃなくて、私が秘めている力で付いたナンバーだけど」

1人は私のナンバーを聞いて完全に驚いてしまっている。

ふと私は溜息をつきながら”落ち着いて”と目線に込めた。

「貴方がたのナンバーと名前を教えてください」

無表情に、目線に少しだけ力を込めて言ってみる。

「・・・わっ、私は組織のナンバー23、ゾフィラだ・・・」

声を震わせて言う戦士、ゾフィラの妖気は弱弱しい。

剣伎で、実力でナンバー23まで上り詰めたのだろうが、彼女の潜在能力が高いのかもしれないな。

「・・・私は、ナンバー13、ラルファス」

「組織のナンバー34ケイトだ」

34が私の印を知っていたのか・・・ちょっと感心。

ラルファスの妖気はナンバー通りだ、大きい。

私は無言で家を出る。

3人は大剣を剣帯に収めながら私を追いかけてきてくれる。

街の人の驚き顔を横目に見つつ覚醒者の妖気を探す。

・・・見つけた。私たちよりずっと大きい妖気。

とげとげしく、攻撃的な妖気だ。

流石に落ち着きを取り戻した戦士たちは街の人たちを睨みながら歩いた。

街を出て、黙々と歩き続けているとちいさな洞穴があった。

私は剣帯から大剣を抜いて地面に勢い良く突き刺した。

深々とささるそれを見た戦士たちは意味を察したらしく止まってくれる。

「ここでいったん休みます。
 ・・・そうそう、聞き忘れてたんですが、覚醒者狩りの有無を教えてください」

聞けばナンバー23のゾフィアが今回で3回目、ラルファスが6回目、ケイトが初めて覚醒者狩りをするらしい。

「わかりました、では休んでください。明日は早いです」

私はそう告げ、山の中に歩いて行った。



私は黙々と剣を振るう。

私が剣を振るたびに木がガサガサと揺れる。

何かを振り払うかのように剣を振り続ける。

疲れも何も感じなかった。

30分くらい振った後、地面に大剣を突き刺した。

「・・・どうしました?ラルファス」

振り向きもせず言ってやる。

「なっ・・・!?」

彼女は驚いていた。

多分、数年間妖気を隠し続けていたようだ。

隠した妖気は読み難い。

たとえ読めても妖気の質まで読める人物は殆どいない。

だが、私がそれをやってのけたから、驚いていたのだろう。

「何か御用があるのですか?」

そう言うのと同時に私は剣を抜き、振り向いて剣を右下から左上に振り上げた。

砂埃が舞う。

煙が晴れると待っていたのはラルファスの驚き顔だった。

ラルファスの首の一センチほど前で止まっている私の剣。

「なっ・・・っ!?」

相当驚いているようだ。

多分、プライドや技術云々だろう。

「・・・お、お見事だ、アリア」

ラルファスは降参といわんばかりに両手を挙げた。

冷や汗だろうか・・・、汗が凄い勢いで彼女の顎から垂れる。

私は目を細めてじっと彼女の銀色の瞳を見る。

ラルファスの顔はくしゃくしゃに恐怖に歪んでいた。

「・・・・・・貴方は、私の首を狩ってナンバー1の座を奪おうとしたんですか?」

「うっ・・・」

私は剣の刃をほんの少しだけ傾ける。

彼女の首が切り落としやすい角度へ向ける。

ぎらりと輝く剣先。

”さあ、私を狩って最強の座に着く?それとも、ここで首を切り落として欲しい?まぁ、どっちにしろ貴方の運命は変わらないわよ?”

私は目線でそう問う。

自然と剣を握る手を強める。

「あ・・・・あああ・・・・」

ラルファスは今にも悲鳴を上げそうだ。

がたがたと小刻みに震えだしてしまった。

「・・・ふっ」

私は軽く溜息をついて剣を下ろした。

「まだまだ私を狩るには経験が足りないですね。
 何事にも同ぜぬ強い精神力が足らない・・・・つまり、技術以前の問題ですよ」

軽く苦笑を漏らしながら私は言ってやる。

するとどっと疲れが押し寄せてきた。思えば7日くらいずっと歩き詰めだ。

私は手に持った剣を大地に突き刺し、崩れ落ちるように眠りに付いた。



夢を見た。

そこは地獄絵図と化した街だった。

その街の片隅で、瓦礫と屍の真ん中で、小さい子供を抱いて1人の少女が泣き叫んでいる。

「たすけて、たすけて」と・・・。

ふと差し伸べて、彼女たちの手を取ろうとすると、手が透けて、彼女に貫通した。

彼女は私の存在に気付いていないようだ。

驚いた顔も、不思議そうな眼差しも向けなかった。

「・・・」

私は透けてしまった自分の手を静かに見つめる。

自然と涙が出た。

気付けば視界がぐらりと歪んでいた。

そして、覚醒者や私の同胞の亡骸が転がる場所に変化した。

そんな世界で私の手を取って歩くもう一人の戦士。

え?手を引かれているのは私、では、ここにいる私はだれ?

映画でも見ている感じだった。

この体験は、この夢は今でも私は鮮明に思い出せる。

暗い過去の中でも、とても印象に残っているからだ。

ちいさな私は、不思議そうに手を取る戦士を見つめていた。

・・・マティアスの家が火事になって、いや、マフィアに襲われてから、もうどれくらいに立つんだろう。

この戦士とは、マティアスの家が”あった場所”で別れたから、いまはどうしているのかわからない。

知りたいとも思わなかった・・・・FAF時代の私なら。

昔の私だったらそういうだろう。

だけど、今の私は知りたい、連絡を取りたいと思っている。

何故?

その問いには答えられないけど、何故か連絡を取りたいと思っている私がいる。

ちいさな私は手を引かれるままに走っていた。


「・・・」

気付けば私の愛機、”白嵐”のコクピットだった。

『聞こえるか?B-3、応答しろ』

零の――特殊戦一番機のパイロットの声がする。

自分の状況を確認する。

右手はスティックに、左手はスロットルレバーにある。

左手で頭を触れる。

ヘルメットを被っていた。

『聞こえるか?おい、応答しろ』

私は左手をスロットルレバーに戻し、マルチディスプレイを見やる。

敵影なし。

私はふと溜息をついてから座りなおす。

「こちらB-3、藤原中尉、B-1、どうした?」

『どうした、だ?
 さっきから応答が無かったんだぞ。
 Gで頭でもやられたかと思った』

「平気よ、平気。
 ただちょっと物思いに浸っていただけよ、大尉。
 任務中、しかも飛行中に物思いに浸るとは・・・とほほ」

軽く笑いをこぼしてからスティックを握りなおす。

『・・・とりあえず無事は確認した。
 帰投する。ロンバート大佐は見つけられなかった』

「そうみたいね。
 もし見つかっていたら白嵐からの警告ですでに目が覚めてるわよ」

そして二人で帰投宣言をフラッグプロット(本部)へ出してから帰路へついた。



あとがき

勢いで書いたです。

今回は優香の過去です。

あまり納得のいく文体ではない気がするけどねw

ではおわり。

次は優香の過去をもう一度書くかどうするか・・・
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プロフこちら↑

高校一年生演劇部所属。
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マブラヴTEのクリスカマジイケメンwww
イーニァが可愛すぎww
タケミーはさらっと角なしが好き。角ありだと赤。
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