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食べることとか大好き高校生のブログ。ツイッターのせいで変更滞り気味。SSあります。

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機動戦士ガンダムSEED palatine 10「黒く輝くロストロギアⅡ」

シンたちは目の前の光を見て、急停止した。

風は強く、砂埃やちいさなビルの欠片が飛んでくる。

目の前の黒い光は強く輝く。

シンや零、優香は無意識のうちに手をかざしていた。

「・・・遅かったか」

未確認の形態をとったデバイスが、起動し、暴走した。

その代償はミッドチルダ首都クラナガンのスラム街全焼、というものだった。

地獄絵図と化したそのスラム街の中でシンたちは食い入るように黒い光を見ていた。

やがて光が収束し、風が止んだ。

知らぬ間に火の手は弱まっていた。

「・・・・くそっ・・・」

シンは唾を吐きながら毒づく。

赤い瞳を涙で濡らして。

「くそっ・・・・!」

「シン・・・」

優香が痛々しげにシンを見ていた。

優香や零、白嵐は涙を流していなかった。

何故、涙を流さないんだろう?

何故、彼らは泣けないのだろう?

シンは涙で視界がぼやけているのに意識しつつ、思った。

自分以外、皆、涙を流していなかった。

「・・・・シンッ!」

シンはいったん思考を停止し、回避行動を取った。

右に横っ飛びで飛んだ。

「くっ!?」

警告を出した白嵐は瓦礫の影でシールドを展開しつつ、雪風を抱えていた。

魔道弾が魔力吸収性のシールドに当たり、消える。

魔道弾が全てなくなると、瓦礫の上に出た優香と零は攻撃が飛んできた方向を見て唖然としていた。

シンも零たちに習いその方向を見た。

「・・・」

そこにいたのは、少女。

美しいブロンドの髪を持った少女だった。

「・・・アズリエル、焼き払って」

<イエス・メム>

シンたちの顔色がさっと変わる。

「まずいっ!シンっ!」

優香は零と共に、叫びながら瓦礫の影へ。

「くそっ!」

シンもそういいながら瓦礫の影へ隠れる。

<ファイア・ラグナロク・・・レディ>

「・・・やって」

直後。

強い振動がシンたちを襲った。

そして、熱い風が舞い、炎が舞い散る。

「うっ・・・・」

シンは目を瞑り、うずくまる。

「・・・アズリエル」

<イエス・マイ・レディ?>

「この人たち・・・強い」

無感情、機械的に少女は言った。

でも、喋らされている、という感じがする。

・・・これが、形式不明のデバイスか、とシンは思った。

「シン」

優香が指示を仰ぐように横目でシンを見やる。

「ああ」

シンは肯定と言いながら、幼きサポート二人を見た。

見やれば白嵐が雪風の頬をつねっていた。

「っ!?」

「雪風、気になるのは分かるけど、目の前の敵に集中して。
 負け、になるから」

”負け”という言葉を聴いた雪風の表情が徐々に変わっていく。

「ぬるま湯に浸かりすぎたんじゃないの」

「・・・ごめん」

「うんうん、誤らなくていいよ。
 今の私たちはヒトだから」

そう言ってつねる手を離して、雪風の頭を撫でる白嵐。

平和な風景だ。

ここが戦場でなければ、だが。

「・・・アズリエル」

<イエス・メム>

シンはその無機質な声を聞いて緩んだ頬を引き締めた。

いけない、ココは今、戦場なのだ・・・。

シンは気を取り直すようにデバイスを握りなおす。

「・・・周囲にアンカーが」

アンカーというものの、ネット世界ではないので離脱妨害装置、というより転移妨害装置だ。

白嵐はそう思いながら雪風と共に敵を睨む。

その少女の周りにはいくつも魔方陣がある。

<・・・・コルディオン・ランサー・レディ>

雪風は何時もの顔に戻ってくれた。

頼もしそうな、でもちょっぴり頼りなさそうな幼い顔がそれを物語っている。

いつも以上に凛々しいとも思う、シンは雪風を見てそう思う。

・・・と、シンは視線を雪風から謎の少女へとずらす。

「・・・」

嵐の前の静けさ、と言う感じの雰囲気だ。

無表情におれたちを見ている。

「・・・やるしかないか」

<イエス・マスター?>

握ったデバイス”エデン”が指示を仰いでくる。

もう一度握りなおして、深呼吸をする。

「・・・よし、各員戦闘開始」

そう言いながらシンは空へ飛び出していた。

「・・・やって」

「ファイアウォール」

<ファイア>

<インパクト>

少女が放った”コルディオン・ランサー”とシンが放った”ファイアウォール”がぶつかり合う。

二つとも直射型の魔法だ。

煙が舞う。

「ウィンド・サンダー、ファイア!」

<ウィンド・サンダー、ファイア>

雷と共に竜巻が発生し、煙が吹き飛ばされる。

「くっ!」

シールドを展開して雷の直撃を避ける少女。

優香が放つ魔法の1つ、ウィンド・サンダーは分類的には広域魔法に入る。

何より、高威力だ。

それを回避した者はいても、防ぎきったものはこの子が初めてだろう。

「ヴァルキア」

<エクセリオン・バスター・GM>

赤い光が少女を襲う。

これもシールドで防ぎ、次の魔法を使う準備に入る少女。

だが、零の攻撃によりソレがままならない。

エクセリオン・バスター・GMはなのはのエクセリオン・バスターを改良したもので、威力より連射性と命中性に優れた魔法だ。

「・・・カード・リーダ」

少女が水晶のようなカードを取り出し、零に向き直る。

手に持ったカードが消え、杖を構える。

「アローン・バスター」

蒼い軌跡が零に向かって進む。

あのカードはたぶん、魔法の属性や、術者の変換素質を変える効果を持っているのだろうと雪風は思った。

「シューベルトクロイツ」

<イエス・メム>

雪風は小さく呪文を呟き、零の傍へ。

そして、青い軌跡に飲まれて――。

「燕返し」

<イエス・メム>

雪風の張ったシールドに吸い込まれるように蒼い軌跡が当たり、光が止んだ。

一拍置いてそのシールドから少女の放った砲撃がそのまま発射された。

「っ!?」

<マスター、カードをロードしてください>

自身が放った砲撃に飲まれる少女。

その輝きはまぶしすぎて、光が止んだ後も少し目が眩んだ。



「イヴェン?」

ココは何処だ、そう意識する自分に気付くシン。

「イヴェン?」

美しいブロンドの髪が魅力的な女性がキョロキョロとあたりを見渡しながら言う。

「イヴェン?何処なの?イヴェン?」

イヴェン、とは誰か?

シンはそう意識しながらその女性を見やる。

「・・・何?かあさん」

草むらから気まずそうに出てくる少女が1人。

その子の髪もまた魅力的なブロンドの髪だった。

「何?じゃないの。
 まったく、今日はお父さんが帰ってくるのよ?」

あきれ返ったように言う女性。

自分も、こういう時があったな・・・・シンは物思いに浸る。

「かあさん、私の誕生日でもあるんだよ?」

「わかってるわよ、ちゃんとケーキも作ったから。
 ほら、はやくお家に入るのよ、わかった?それとも、ベスちゃんたちと一緒がいい?」

「・・・う~ん、出来ればね」

「それじゃあ、呼びましょうか。
 ほら、入った入った」

「は~い!」

そしてにこやかに笑いながら家の中に去っていく2人。

シンはそれをさびしげに見送る。

と、視点が変わった。

家の中だ。

何故?

おれは体を動かしたつもりは無いのに。

「ベスちゃん来てくれるって。
 ペーター君やクルセちゃんもくるって」

「ホントっ!?」

「ええ」

「やった~!私、ほんと嬉しい!」

嬉しそうに笑いながら家を飛んだり跳ねたりする少女。

ゲームを買ってもらって嬉しそうにしている妹そっくりだと、シンは苦笑した。

すると、チャイムの音がした。

「っ!お父さん!」

どたどたとかけていく少女。

扉が開く音がして、嬉しそうに会話する声がする。

「・・・・ほんとっ!?」

この部屋に戻ってきながらビックリしたように父を見上げる少女。

「ああ。
 今渡して欲しいかい?」

「うんっ!」

嬉しさに胸をときめかせ、少女は父のカバンから取り出される宝石箱をじっと見つめる。

父が宝石箱を開けると、少女はまた嬉しそうに飛んだり跳ねたりした。

宝石箱を右手に握って、嬉しそうにしている少女。

「いいかい、ちょっと落ち着いて聴いてくれるかい?」

「え?」

少女が目をきらきらと輝かせて父の瞳を覗き込む。

父は軽く頬を緩ませながら、口を開いた。

「実はそれはまだ、設計段階のものをこっそりぼくが造ったものなんだ。
 何が起こるかわからないから・・・使うときは充分に気をつけるんだよ。
 あと、その子は”アズリエル”と言う名前を持っている。
 ・・・・・・・イヴェンの成長に合わせて、色々なことを教えてくれるはずだ、いいかい?」

”アズリエル”・・・今、おれたちが戦っている謎の少女が持っているデバイスの名だったはずだ。

シンは頭を捻りながらその光景を見る。

「それと、本体と一緒に薬莢と水晶のカードがあるだろう?」

「うん」

少女は宝石箱の中をさぐって5発の薬莢と5枚の、美しい水晶のようなカードを取り出す。

「アズリエルは特殊でね。
 その薬莢をアズリエルに与えれば、力が一時的に上がる。
 ただし、体に負担がかかるから気をつけること。
 そしてそのカードがアズリエルの最大の特徴だ。
 それぞれカードの色が違うだろう?」

少女はカードを広げながら頷いてみせる。

赤、青、黄色、緑、黒・・・・確かにすべて違う色だ。

シンは納得しながら話を聞くべく意識を集中する。

「それはアズリエルしか使えない、”カード”だ。
 それぞれ与えれば形や特性が変わる。
 色が違うのは、そのためだ。
 赤だったら、炎で、青だったら水、というようにね。
 また、この2つは両方とも使い捨てだから使用には気をつけること。
 作る方法はいずれアズリエルが教えてくれるはずだ。
 もちろん、通常のデバイスとしても使用できるからね。
 インテリジェントデバイスと同じで高度な人工知能を持っているから、そこらのデバイスよりずっと高いよ」

「ホントっ!」

この長い話を理解できているのだろうか。

シンはそう考えながら少女を見やっていた。



爆音。

「くぅっ!」

弾き飛ばされる少女。

黒い甲冑が風に乗り靡いて、煙の尾を引きながら落下していく。

「フォトン・ランサー、ウィンド・シフト」

<イエス・サー。
 フォトン・ランサー、ウィンド・シフト、レディ>

「ナウ」

<ファイア>

優香が放ったフォトン・ランサーが優香が操っている風に乗って少女へ向かっていく。

そして、それが炸裂してさらに爆発。

シンはその爆音で我に帰る。

(シン、ねえ、ラッキースケベ!)

「なぁっ!?」

マオからのチャントにシンは顔を赤くする。

だ、だれがラッキースケベだ・・・・とも言い返せなかった。

(今あたしらそっちに向かってる。
 フライデーの計算だとあと九十秒ってところ)

「了解」

(通信終わり!)

シンは溜息をついて少女が落ちていったほうを見る。

「・・・・・・」

<カード・モード・レディ?>

「やって」

<イエス・メム>

少女を中心に広がっていく黒い空間。

嫌な汗が背に流れていく。

シンはそれを意識しながら目の前の現象を見る。

「・・・・っ!?」

「AMFっ!」

息を呑む白嵐と、叫んで警告してくる雪風

魔法が使えない・・・シンはそれを知って舌打ちをする。

まったく・・・糞ッ!

シンは内心でそう毒づきながら構える。

「チャントは繋がるようだ」

こういうときでも冷静さを欠かない零。

そんな零に感心しつつ、外部との連絡が取れる手段があることに安堵するシン。

だが、外部との連絡が取れてもこれでは脱出は出来なさそうだ。

「ウルズ2、マオ、聞こえるか?」

(ああああもうっ!?何よ何よ何よこれっ!?)

いきなりマオの悲鳴。

シンはついつい顔をしかめる。

「どうした、マオ」

(あああ、ちょっとちょっと、何よこれえええっ!)

「マオ?」

(ぶわっぷ・・・・って、まじでヤバイ)

シンはマオとの接続をきる。

外部でも何かあったようだ。

周りは、黒い。

どこまでも続いていそうだ。

「・・・」

あれ?

みんな、何処へ行った?

何処を見ても、だれもいない。

雪風も、白嵐も、優香も、零も、だれも、いない。

握ったエデンに汗が伝っていく。

「・・・貴方の、名前、教えて」

ふと前を見る。

ブロンドの、落下していった少女がそこにいた。

「・・・ココは何処だ、お前はだれだ」

「ヒトに名を名乗らせる時は自分から、ですか。
 ・・・・・・私はイヴェン・フォン・シュタエインであり、マカ・マルフォートでもあるし、私に魔力吸収された者たちでもある」

無表情に、少女は言った。

「イヴェン・・・?」

シンが呟くと、こくりと少女は小さく頷く。

よく少女の表情を観察すると、先ほどのように刺々しい顔ではなく、穏やかに笑みを浮かべていた。

「とりあえず、そう思っていただいて大丈夫です」

声色も先ほどとは違い、別人と思えるほど穏やかで、優しい。

「・・・貴方の名前を教えてください」

透き通った蒼い瞳がじっとシンを見つめる。

雪風や白嵐とはまた違う目の輝き方で、何故か見入ってしまう。

「ぷぅ、貴方の名前を教えて、教えて頂戴」

どれくらい見入ってたかは覚えていないが、気が付けば、イヴェンは頬を膨らませていた。

歳相応の表情で、シンは妹を思い出してしまった。

ぷぅ、と頬を膨らませて、物欲しそうに自分を見上げる少女の姿は、妹そっくりだった。

「・・・シンだ、シン・アスカ」

しぶしぶ答えてやる。

するとイヴェンは嬉しそうに手を握ってくれた。

「ふふふっ・・・」

笑いながらイヴェンはシンを見ている。

「それで、ここはどこなんだ?」

「ここ?」

「そうだ」

待つこと数瞬。

「・・・私にも、良くわからないけど・・・。
 外の世界の私は、どうだったの?シンさん」

「外?
 まるで、別人だな。無情で、ヒトを殺す事に何の躊躇もしていない」

「そっか・・・。
 私が多分、本来の人格・・・イヴェンとしての人格を持って存在できるのはここだけなんだろうな。
 私も、よくわかってないけど」

そういって苦笑するイヴェン。

「多分、外にいるのは、私を起動させた子・・・。
 マカ・アルフォートの<自意識>じゃないかな」

困ったように笑って言う。

シンはイヴェンを優しく抱いた。



「ちょ・・・・何よ何よっ!」

マオは必死になって追ってくる木の根っこと格闘していた。

「くそっ、これは流石に数が多すぎだろう」

流石にクルツも軽口を叩かず、必死でトリガーを引いていた。

「・・・・んんっ!フライデー!」

<ラージャ>

カートリッジを消費し、”フライデー”を振るう。

淡い赤の閃光が空を切る。

「っ・・・、ちっ」

マオは舌打ちをしながら誘導弾を追ってくる根っこにぶち当てる。

フライデーのカートリッジを2発ロード、砲撃。

しかしまた次の根っこが追ってくる。

完全にモグラ叩きだ、とマオは唇をかんだ。

「くそっ!」

クルツからの援護射撃も来るが、あまり意味が無い。

撃っても次が無いから、ということで・・・マオは小さく溜息。

まるで自分たちを大きな樹の一部にしようと言わんばかりに追ってくる根っこに砲撃魔法を再び発射。

そこで、自分たちとは違う魔力を感じ取った。



「・・・どこ?ここ」

後ろを見れば活気のあふれるビル街で、前を見れば大きな樹があって、ビルが燃えてて・・・。

ついつい顔をしかめる少女。

「瑛花さ~ん、大丈夫ですか~?」

通信回線をオープンにして遼機――ウィングマンを呼ぶ。

『・・・平気、一体どんな悪夢かしらね、この状況。
 可憐、エリーゼ、アイーシャ、無事?』

気が強そうでもあり、冷静さもある、しかし幼さが残っている声が頭部に取り付けられたターミナルデバイスから聞こえる。

『此方園宮、大丈夫です・・・エリーゼさんとアイーシャさんのブリップ確認。私たちと反対側ですね』

『反対側って、どっちよ』

『あの、大きな樹のムコウです・・・』

知的で柔らかい声の主が指差す先にある、大きな樹。

アレの反対に、エリーゼとアイーシャがいるらしい。

私、桜野音羽の愛機であるソニックダイバー・零神は電波障害のお陰で殆どレーダーが使えないのに、このIQ170の風神パイロットはすごいなぁ、なんて思ったりする。

・・・彼女の機体、風神は元々後方支援向きだが・・・。

「・・・瑛花さん、どうします?」

『・・・あ』

「『あ?』」

風神パイロット園宮可憐と私は同時に間抜けな声を発した。

だって、私たちSD(ソニックダイバー)隊のリーダ、一条瑛花が珍しく、そうとう抜けた声を発したから。

『・・・・・・可憐、あの樹の反対側の状況、データある?』

『はい?はぁ、多少なら』

そう言って可憐がデータを転送させてくる。

レドームに備え付けられたその”特殊なカメラ”が捕らえた映像だった。

フッダに記されている時間は百分の一秒まで表示され、それが今も動き続けている。

つまり、リアルタイム映像らしい。

「ん・・・・?」

音羽は眉を顰めて目の前に展開されているODD(三次元ディスプレイ)を注視。

ヒトだ、どう見ても人間だろう。

その人間がピンクに近い色の赤い光を出して、青い光が何処からか迸ってきて・・・・。

そしてあの大きな樹の根っこみたいな物体がその人間のようなものを追っている。

『なに?あれ』

『さあ・・・・。
 少なくとも、ワームでも友軍機でもなさそうです』

「あれって・・・・人間、だよね?可憐ちゃん」

アームリンクを操作、あの飛び回る人間を拡大する。

そして再び眉を顰める。

『熱量では・・・そうなんですけど、一体どうゆう原理で浮遊しているんでしょうか・・・』

『知らない。・・・可憐、HQ(本部)との連絡は?』

瑛花が首をかしげるとマネをするかのように彼女の愛機である雷神が首をかしげた。

可憐はアームリンクをすばやく操作して少しばかり渋い顔をする。

『ダメです・・・。
 通信障害により交信不能。可能なのは・・・・アイーシャさんたちにODDメールを送るくらいでしょうか』

そして瑛花の顔が、苦虫をまとめてかじったような顔をした。



「ん?」

テッサは天堂宮の司令室の指令用コンソールに映し出された映像に眉を顰めた。

あの大きな樹は、データにとりあえず書いてあったのでわかっていたが、あの、パワードスーツのような機体は何だ?

パイロットは露出しており、レオタードのようなパイロットスーツを着ていた。

足には折りたたまれた翼が付いていた。

日の丸マークと一緒に。

「日本・・・・?」

しかし、自分の知る日本はそれぞれ核を持っていたり、一般的な民主主義国であるが、あのような機体を製造している”日本”は知らない。

もしかしたら、私たちがいた旧”ミスリル”のように秘密裏に行動している組織かもしれないが・・・、少なくとも、自分たちの情報網には引っかかっていない。

厳重な情報網をだましながらあの機体を製造して何をしようとしていたのだろうか、とテッサは首を傾げる。

「とりあえず・・・投降を呼びかけましょう。
 メリッサたちは?」

「現在、”根っこ”と交戦中」

「わかりました、では高町大尉たちを出してください」

「ヤー」

赤毛のオペレータははきはきと返事し、キーを叩く。

テッサはそんな彼女から目を離し、再びコンソールのモニターに目を移す。

動力は・・・たぶん核融合電池などが使用されているのだろうか。

燃料タンクらしきものは見当たらない。

関節部等稼動部を見やるとなかなか複雑な構造になっている、恐らく可変型。

コクピットにキャノピや計器が無いところを見ると、設計思想は恐らく、かのオーブ連合首長国のMSと同じで「攻撃は防ぐ”のではなく、”かわす”」を前提としているのだろう。

技術士としての興味がそそられて、いろいろと頭で構造を理解しようとその機体を注視していた。




あとがき

今回バルドの面子、出番がねえw

あと、スカイガールズ登場回でしたね。

ちなみにスカイガールズ最終回から1年後という設定。

終盤で大破したアイーシャの乗機”シューニア”は改修されたという設定です。

しかし、原作知らないと読みづらそうですね、このSS。

自分で書いて言うのはあれだけどね。

あと、テーマをつけてみた。

終わり。次はしっかりバルフォを絡ませるよ。
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ヒカリさん

Author:ヒカリさん
ヒカリさんです。
苦手なものはかぼちゃ、うめぼし、骨の多い魚他もろもろ・・・。
ワードとエクセル、ブラインドタッチが得意です。
http://pr.fc2.com/hikarisan/
プロフこちら↑

高校一年生演劇部所属。
中学の時は吹奏楽部で、楽器はクラリネット(B♭)&バスクラリネット(B♭プラ菅)

マブラヴTEのクリスカマジイケメンwww
イーニァが可愛すぎww
タケミーはさらっと角なしが好き。角ありだと赤。
真耶か真那と言われたら真耶派。

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