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食べることとか大好き高校生のブログ。ツイッターのせいで変更滞り気味。SSあります。

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機動戦士ガンダムSEED palatine 外伝 ホーン・テイル編 02 「太陽の剣Ⅱ」

次々と移り変わる景色。

ビルが立ち並ぶ都心、アパートやマンションが並ぶベッドタウン、一軒家が並ぶ田舎町、エトセトラ。

少女はそれをじっと眺めていた。

向かいに座るハッキネン一等空尉は、紅茶を楽しみながら空間モニタを使用して作業していた。

沈黙したまま二人の時間が過ぎていく。

ほかの二課メンバーは隣の部屋でわいわいとカードゲームに勤しんでいる。

その声が窓や壁を突き抜けてきて、楽しそうな雰囲気が窺われた。

やれ「やった~、私一番抜け」だとかやれ「バッツゲームダァ、光代ぃドンマイ」等々。

しかし少女は気にとめることはしなかった。

窓の景色が森から街へと変わりつつあった。

「・・・そろそろ下車準備を、ローラ」

唐突にハッキネン一等空尉が言った。

しかし驚く事も無く、少女は頷いて鞄を取り出し下車準備を始めた。

ハッキネン一等空尉は紅茶のカップを食堂車に片付けるため席を立ち、扉を開ける。

すると1人の男がいきなり飛び込んできた。

「うへぇっ!?」

ハッキネン一等空尉は豊富な胸を揺らせながら飛び退く。

しかし、ハッキネン一等空尉が奇声を発するとは珍しい。

なかなかやるな、男。

少女はそんなことを考えながら男を観察した。


どかっ


いきなりの効果音に、少女は目を丸くした。

男はハッキネン一等空尉の首を引っつかんで、ナイフをちらつかせる。

しかし、ハッキネン一等空尉はそんなベタな男の行動を見越していたかのように、さっと強引に身を離した。

そして、男は一本背負いされ床に転がった。

ハッキネン一等空尉は拳銃型のデバイスを起動させて、男に突きつけた。

「一体、何ですか。女性の部屋に飛び込んだ挙句、武器まで持ち出すなんて、とんだ下種野郎ですね」

ハッキネン一等空尉はそう怒鳴った。

それに同調するかのように、デバイスが鈍い輝きを放つ。

はじめてみるな、こういう一等空尉。

などと少女は思いながら、それを言葉に出さないように意識から追い出す。

「・・・ふぅ、ただのストーカーかと思えば、グルですか。
 一体、何の組織ですか。まぁ、粗方反聖王教会とか、そんなところでしょうが」

彼女のいう通り、彼らはどこかの組織人のようだ、と少女は悟った。

窓の外や列車の屋根の上に、人の気配を感じるからだ。

「・・・スキル開放」

黙って自身の魔法を解放して、敵の数を確認。

そしてその人数が、また多かった。

「一等空尉」

「何でしょうか」

「敵、上に4人、その隣の車両には5人、さらにその隣の車両は4人そして・・・って、報告できる数じゃ、ない・・・」

「流石に、多いですね・・・その敵というのは魔法を使えますか?」

「ごふっ」

ハッキネン一等空尉は飛び込んできた男の腹を強く蹴り飛ばした。

そして、男は沈黙。

「最高でBランク、低くてF」

つまるところ、低ランクが集まった盗賊、なんだろう。

しかしなんで、私たちを狙ったのだろう。

確かに管理局、それも”アライアンス”だから、金目のものは結構あるのだが、通常盗賊は管理局にばれて動きにくくなるのを防ぐためもあってか、管理局を狙う時は局員が単独で行動しているところを狙う。

その1人を殺してしまえば何ら問題などないからだ。

だから、今回のようなケースは珍しい。

少女は無言で敵を睨む。

「三等空士たちには?」

「動かしましょう。ただし、桐鎖三等空士はここへ残るように」

「了解」

空間モニタを使って指令文をすばやく書き上げて送信。

すると隣からブーイングの声が響いてくる。

だがそんな声もすぐに止んだ。

ガラスが割れる音、調度類やテーブルがひっくり返される音と共に、男たちの罵声が聞こえてきたからだ。

じきにこの部屋にも敵は来るだろう。

窓からも、扉からも。

まさに挟み撃ちであった。

「クロケル」

<ヤー>

ハッキネン一等空尉のデバイスが、彼女の呼びかけに応じて、飛び込んできた男を”ちょいきつめのぐるぐる巻き”にしたバインドとクリスタルゲージをかけた。

コレで問題なし。

次。

「ローラ、どちらから先に?」

「廊下。窓は私が」

「わかりました」

ハッキネン一等空尉はそう答えるや否や扉を破壊、引き金を引いた。

銃声とまぶしい光。

男が崩れ落ちる。

少女は窓側に移動し、ペンダントを取り出した。

きらきらと輝く銀色の、シンプルなデザインのものだった。

怪しいひかりをぶんぶんとあたりに撒き散らしていた。

「バアル、セットアップ」

<イエス、マスター>

手に握ったのはたくさんの白い羽で構成された杖だった。

少女は魔方陣を展開して目を細めた。

「いって」

羽の一枚一枚がはがれて飛んでゆく。

「ファイア」

次の瞬間、飛んでいった羽の周りにばちばちと紫電が舞い、レールガンの如く列車上へと打ち出された。

「なぁっ?!」

「う、うわあああ~~~~ッ!」

男たちの悲鳴と、どさりと重たい音と振動。

すぐに観測。

敵4名が昏倒して倒れた。

先ほど武器にした羽を通じてバインドで拘束、羽を男に取り付けてセンサ代わりにした。

再び杖から数枚の羽がはがれ、風に流された。

「ファイア」

先ほどと同じように、紫電が舞い、羽が高速で列車下へ。

今度は悪態つく暇もなかったようだ。

なぜなら少女の攻撃を受けて、線路に転げ落ちたから。

同じ要領で拘束。

と、隣で爆音。

「ちょっと、光代!」

「くそっ!貴様のせいで囲まれたっ!何で幻獣がいるんだ!」

桜台三等空士の叫ぶような警告と、めったに聞くことのない桐鎖三等空士の悪態。

彼女自身が戦闘行動に入っているため、スティグマは使えない。

だが、粗方隣で何が起きたかの察しはついた。

あちこちの壁を破壊してデバイスを振り回せるだけの広さを確保したものの、そのど真ん中に、鈴木三等空士の特攻に二人はつき合わされたのだろう。

だが・・・幻獣?

「ハッキネン一等空尉」

「~~~ッ!
 何ですかっ!?」

ハッキネン一等空尉は双銃型にしたクロケルの廃熱とカートリッジをロードしながら聞いてきた。

「幻獣って、人間が制御できるのですか?」

「っ!?
 ・・・・いえ、何も知りませんが、資料上では不能です」

珍しく口ごもるハッキネン一等空尉。

少女は怪訝そうに眉を顰めてから、考えた。

考えながら壁の向こうの叫びに耳を傾けた。

「そらいけ」

そしてどがどがどがと何かが駆け回る音が聞こえてきた。

「「ちょっとまてぇ~~~~~ッ!!」」

この状況下では桐鎖三等空尉を護衛につけることは出来なさそうだ。

恐らく、こちらの呼び出しに応じてこちらにやってこようとしたものの、他の隊員たちを見捨てられずああして囲まれてしまったのだろうと少女は思って、溜息をついた。

「・・・・まったく。
 バアル。カートリッジロード」

<イエス、マスター>

先ほど以上の数の羽が周囲に浮き上がる。

そしてその中でもひときわ大きい羽が白い閃光を発射。

壁破壊。煙が舞う。

破片がぱらぱらと飛び散っている。

彼女はお構い無しに右手をすっと真っ直ぐ伸ばして人差し指で、煙が立ち込める隣部屋を指差した。

「いけ」

少女のちいさな体からどす黒い殺気がむんむんと立ち込めた。

羽は白い輝きを纏ったまま高速で隣部屋へ突撃していった。

そして、爆音。

「げほっ、雪女ァ・・・やるときゃすごすぎよ・・・」

桜台三等空尉のぼやきが聞こえてくる。

全員無事のようだ。

「・・・ローラ、この車両の廊下はあらかた片付けました」

「敵撤退。追撃の必要なし」

「了解」

この日の戦闘は多大な被害を出しつつも死傷者無しで終わった。



「――と、いうわけで、到着が遅くなりました、カリムお姉さま」

「そう」

少女の前で優しく微笑む金髪の女性が頷く。

女性の名は、カリム・グラシア。

聖王教会の騎士団長であり、多少ながらもベルカ語も解読できる数少ない技能を持つ人物である。

「しかし、おかしな賊ですね」

「はい、私もそう思いました。
 押しかけの奴等・・・とも考えましたが、泥棒さんは普通、乗車人物の名簿を事前に調べておきますよね。
 それに、私たちは管理局の制服で、アライアンスの記章をつけていましたから、不自然だと思いました」

「ええ、そうね」

顎に手をやってカリムは思考に没頭。

しばしの沈黙の後、少女はカリムに切り出した。

「あの、お姉さま。
 何故私を呼び出したのです?」

「ええ、黒い月の事と、あなたの事について話をしたかったから、です」

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ヒカリさんです。
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プロフこちら↑

高校一年生演劇部所属。
中学の時は吹奏楽部で、楽器はクラリネット(B♭)&バスクラリネット(B♭プラ菅)

マブラヴTEのクリスカマジイケメンwww
イーニァが可愛すぎww
タケミーはさらっと角なしが好き。角ありだと赤。
真耶か真那と言われたら真耶派。

~所有ゲーム~

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