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食べることとか大好き高校生のブログ。ツイッターのせいで変更滞り気味。SSあります。

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リリカル・イグリプス8話

「どういうことなのっ!?はやてっ!?」
「わからんわ!・・・リイン、どうや!?」
「何も感じられないです~!センサー反応なし。魔力残滓も確認できないですぅ~!!」


私はリインフォースⅡの返事を聞いて両腕に力を込めた。
結界すら張っていないから、人目が気になる。
けど、結界を張る時間すら惜しかった。
なのはが、消えたから。


「バルディッシュはどう?」
<見つかりません>


右腕に握った黒い杖、私のデバイス”バルディッシュ”が何時もの低い声で答える。
普段なら、特に戦闘中でなら安心するその声だけど、今は逆に私を不安にさせた。


「零奈ちゃんは?」
「どう?パラティヌス?」
<駄目ですね、センサーに引っかかりません>
「アルテアは?」
「ぜーんぜん駄目。というか残滓すらないってどーいうことよ」


アルテアが口を尖らせる。
数年前――私がなのはとであった時のバリアジャケット姿のアルテアは、かなり殺気立っていた。
まるで猛獣みたいで。だけど、わがままな子供に見えて。可愛い妹で。
一方、”騎士王の書”の主である零奈は冷静にこの状況を見極めようと何度も何度も、深呼吸を繰り返した。
普段冷静な零奈でも、やはりこの状況ではあせるらしい。


「くっ・・・・っ!バルディッシュ!もう一回!」
<やっています、マスター>


自分で言いながらあれだけど、かなり殺気立っている。
それは焦りと苛立ちと、不安からきているのだと自分で分かった。
なのは、どこにいるの?君はどこにいったの?
さっきから数えて7回バルディッシュやはやてたちと同じ言葉を交わした頃はもう、周りが真っ暗になる。
街灯に明かりが灯され、流れ星みたいに車のライトが輝いて流れていく。


「いつまでもこれじゃ埒が明かない・・・っ!」
「リンディ提督たちから増援はこんかっ!?」
「手が空いてる高ランクがいないって」
「ランクはどうでもいい!サポート全員よこさんかっ!!?」


私が呟くと、はやてが怒鳴り、零奈が汗を浮かべて答え、はやてはそれに食いつく。
零奈は空間モニタをいくつも展開させて、あちこちに問い合わせる。
が、どこも答えはNO。エースとはいえ、たかが1人に大量のサポート要員は必要ないと断られてしまったのだ。
万年人手不足の時空管理局であるからこそ重要な”広告塔”に出す人員すらいないの?
どういうことなの?お願いだから、1人でも手伝ってよ。
まだまだ人はいるんじゃないの?雷刃たちやアリサや奈津希(なつき)は何をやっているの?
苛立たしく、苦い思いをしながら捜索魔法を維持。
ふと目線を上げたところで数人の人影が駆け寄ってくる。
そしてバイクのシルエット。


「みんなっ!?」


アルテアが手を振ると皆が手を振り替えした。
顔が見える距離まで近づいた。
雷刃たちマテリアル、奈津希や里奈といった管理局特務隊のみんな、そして自動車研究部兼管理局武装隊所属の人瞳たちが駆け寄ってくる。
驚いた事にみんなバリアジャケット姿だ。


「ごめん!上官を説得するのに時間かかった」


バイクから飛び降りながら奈津希が頭を下げる。
彼女の愛車であるF‐800に取り付けられたインテリジェントデバイス”ペガサス”もそのちいさなクリスタル状の本体を光らせて挨拶をしてくる。
そして同じく特務隊の由梨やレイン、セナも頭を下げてきた。


「遅れた、ごめんな?何すればいい?」


自動車研究部のみんなも笑顔で、協力を志願してくれた。
思わず私たちは顔を見合わせる。


「でも・・・いいんか?里奈ちゃんとか今日当直やろ?」
「問題なし!重大な事ならすでにおきてるっしょ?」


不安そうなはやてに活を入れるように笑顔を見せる里奈。
それでも珍しく躊躇うはやての肩を叩きながら里奈は捜索魔法を展開。


「そか・・・ほんとに、ええんやな?」
『もちろん!!』


はやての言葉にみんなが頷く。
笑顔で。
私と零奈とアルテアは顔を再び見合わせた。
そして。


「「「よし、やろう!!」」」


ハイタッチ。
そして”私もいれてよー”などと茶々がはいり、結局みんなで円陣を組む事になる。
もちろん、みんな捜索魔法をかけて。
沢山の色の魔方陣が重なって輝く。
綺麗。


「ほな、いくで!」
「絶対になのはを見つけてあげよう」
「またキャラメルミルク作ってもらうんだから」

『お~~~!』


同時に、管理局との接続を切った。今は邪魔になる。
どうせ来る通信内容は、”今すぐやめろ”だろうから。
私は飛行魔法を展開して、その場を飛び出した。
みんな、私に元気をくれてありがとう。頑張るよ。




ついにその時がきた。
全火器の集中砲撃。
黒い武御雷も同じく全火器開放。
私はスロットルを開いてペダルを踏み込んだ。
急上昇。強化装備に身を包み、保護している身体でも、きつい。
全身の血が足元へ流れていく。私は歯を食いしばって上昇を続ける。


『なっ!?どこへ!?』


アリシア中尉の驚いた声が聞こえる。無視。
ここかなと見切りをつけ、急降下、ロール。全火器を分離(パージ)。
左手に持たせた突撃砲や肩に装備された120ミリ砲やエクステンション類を放棄。
すばやく左手にも長刀を持たせ、二刀流に。
アリシア中尉に気づかれたらしく、頭部モジュールが私の搭乗機を捉えた。
そして、こちらに火器を向けてくる。
大丈夫、やれる。避けられる。
火器が火を噴く。私は右へ左へとロールを続け、避ける。
多少の損害はどうでもいい。致命傷を負わなければそれでいい。


「はあああああああああああっっ!!!!!!」


上段に構えて私は刀を振り落とした。


『なあっ!!??くぅ・・・・!?』


べったりと、武御雷弐型攻の頭部モジュールにペンキが付いた。メインカメラ損傷。
そのまま振り落とす。
管制ブロックを真っ二つに。
実戦だったら武御雷は左右真っ二つだ。
やった、勝った。
私は張り詰めていたであろう顔を緩めた。
スロットルとペダルも緩める。ジャンプユニットを一時閉塞。


『ぬかった・・・・。すごいね、涼宮中尉』
「それほどでもありません、アリシア中尉」


同じ様に真ん中に奇妙なラインを描かれた武御雷弐型も降りてくる。
武者のような顔をしているのに、カラーリングがおかしくて。今の状況をみんなが見たら笑うだろう。
すごくおかしい。坊さんがいきなりピエロの格好をしたような感じで。
同じ様にジャンプユニットを閉塞して降下してくる壱型。
完敗した、とでも言うように首を傾げて見せる。
並走するように高度をあわせ、綺麗に降りていく。
遠くでビームのような光の柱が見えた。
さらに別の方向では砂煙がずっと舞い続けて、爆音が響いてくる。


『こちらCP、勝利です。支援を』
「こちらアーク2、了解。支援します」


マイクを切る。
眼の前の武御雷はジャンプユニットに火を入れて、方向を変えてから、さよならというような仕草を見せた。
右手を軽くあげて見せたのだ。
私も長刀を格納してソレに答え、彼女のとは反対方向にある瞳たちが戦う場所へ向かうため方向を変えてジャンプユニットに火を入れて左手を上げた。




今の戦況は。
Aチーム、損害0。
Bチーム、損害2。
勝負が付いたのは、迎撃後衛と強襲掃討。
今度勝負が付きそうなのは――砲撃支援か。
篁大尉・高町軍曹VS雨宮中尉。
突撃前衛ももうすぐだろう。
さっき勝利したシオが突撃前衛、つまり里奈の支援に向った。


「意外とはやくケリが付いちゃいそうだなぁ」


つまらないというように間延びしたような声が聞こえてくる。
雷刃の声だね。テスタロッサ姉妹の末っ子。
姉妹の仲で唯一の蒼髪の少女で、性格は見かけによらずタフだし、頑固でわがままな元気っ子だ。
隣のハルも雷刃と同じように思ったようで、小さく頷いていた。


「もう終わっちゃいそうね」
「だね。タコはSu-27に勝てるよ、多分」
「何、随分不安そうだけど?」
「気にしない気にしない。気にしたら負け」


ハルが横目で睨む。
私はそれに片目を瞑って反応してあげた。
すると、ハルは肩をすくめた。そして目線をモニタに戻す。
モニタに映る不知火は相変わらずペイント弾を避け続けていた。
装甲はすでに泥で汚れ、ペイント弾が一部にこびりついている。
だが、どれも急所を外れており、行動に支障無しと判断されている。
不知火がジャンプユニットを使って後退。
そこに砲弾が飛んできて砂埃を巻き起こす。
煙が晴れた頃にはもうカメラではよく見えなくなっていた。
砂の汚れでレンズがびっしりと黒くなってしまったのだ。
うわ、最悪。戦術機ではないから、カメラやセンサにはワイパのような防止装置は付いていない。


「予備ないんですか?」
「予備?ええ、今そっちまわすわ」


アルテアの質問に川野中尉が答え、別アングルからの映像がモニタに映った。
やはり砂に汚れていたが、さっきのカメラよりはましだろう。
不知火がジャンプユニットを使って上昇。
Su-27も同じ様にジャンプユニットを使って上昇し、突撃砲を放つ。
同じ様に不知火も突撃砲を放ったが狙いが地面に向いていたためかする事はなかった。
逆に不知火に砲弾が向かう。
ジャンプユニットを閉塞。
着地。荒々しく砂を巻き上げて噴射滑走(ブーストダッシュ)。
Su-27は滞空したまま空中から突撃砲を放つ。
不知火は右へ左へと動き、噴射滑走をやめない。とまったら的になる。
だがこのままでも、やはり撃墜されるのは時間の問題かな。
だけどSu-27は尽いてなかった。弾切れ。
弾切れを起こした突撃砲をSu-27はぶん投げた。ふふん、りっちゃんらしい。
急降下。甲高いモーターの音が響いた。
爆音。カメラが揺れる。視界が悪くなり、思わず私は目を細める。
煙が晴れてゆく。状況が再びわかるようになる。
不知火とSu-27は小さなクレーターの中に居た。
モーターブレードを長刀で受け止める不知火。
右手のモーターブレードを回転させたまま、サブの火器である拳銃を左に持っているSu-27。


『・・・お~~ほっほ。切れ味どうかなあ?』
『結構きつい。お前も受けてみればいいじゃねーか』


男言葉の瞳。本気モードだ。今度こそ。
瞳は集中して本気をだすと、口調が女の子だったのが男に変わる。
まあ、元が元だしあれなんだけど。
火花を散らすモーターブレードと長刀。
がりがりに削られた長刀を両手で構えて、うーんっと、どういったらいいんだ?
八相という構えをそのままぐっと右下に引いた感じかな。
もちろんきれっ先は上を向いている。


『こっちはまだ中に浮いてるわ、3つも武器があるけど?』
『ふん、全身が武器だ、馬鹿たれ』


自嘲の笑いが聞こえる。どっちのだろう?
どちらも声が低くてわかりにくい。
拳銃――ガバメントのような――を持つ左手を不知火に向けるSu-27。
そして、引き金を引こうとしたとき――。ばんっ!爆音がした。


『うぐっ!?』


ちょっとカメラ仕事しなさい。見えないじゃないの。
里奈の小さな悲鳴が通信機から聞こえたと思ったら、終了のアナウンスを入れ始めるオペレータ二人。
それを認めて、再び砂埃ばかり移すカメラに目を移した。
そこには、砂でよごれたSu-27の姿。
全身にペイント弾を浴びている。


『くそっ・・・やられた』


そうつぶやくのが聞こえる。
いったい何が起こったのかな?
そう思って回りに気を配る。


「とっさにサイドのウェポンラックをすばやく切ったのね。そしてホームランみたいにぱーんって」
「へえ。雷刃そういやなんでそんな興奮してるの?確かにすごいと思うけど」


不知火には確かに腰辺りに大型のウェポンラックが取り付けられていたな。
そしてそれをがりがりになった長刀をすばやく引いて、破壊。そしてホームランを決めて爆発させた。
すごい。神業ね。ほんと。
そんなのきっとXM3のアイディアを出した白銀武でもできない芸当でしょう、たぶん。
その代償は不知火にもでていた。
走行がひび割れて、右腰にあるスカートアーマーがぽっかりと消失していて、右のウェポンラックがない。
しかも頭部はペンキでべったりと塗られていた。
それでも、しっかりと立っている。
折れた長刀を投げる不知火。
まさに戦国武将といえる感じだった。


『まったく、瞳ってすごいわね・・・』
『何が?』
『そのスカートアーマー高いんでしょ?多分自作で』


息を呑む音がする。瞳の。
そして、カメラに長刀が突き刺さったのか、砂嵐状態になってしまった。



あとがき

てきとうさーせん。
瞳VS里奈はいろいろと案があった。

里奈に追い詰められる瞳→危機一髪→増援の涼宮に助けられて里奈撃墜

とかね。


では。うー、PCはやく組みあがらないかなー。
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Author:ヒカリさん
ヒカリさんです。
苦手なものはかぼちゃ、うめぼし、骨の多い魚他もろもろ・・・。
ワードとエクセル、ブラインドタッチが得意です。
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プロフこちら↑

高校一年生演劇部所属。
中学の時は吹奏楽部で、楽器はクラリネット(B♭)&バスクラリネット(B♭プラ菅)

マブラヴTEのクリスカマジイケメンwww
イーニァが可愛すぎww
タケミーはさらっと角なしが好き。角ありだと赤。
真耶か真那と言われたら真耶派。

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・大合奏バンドブラザーズ (マスター攻略中)
・ポケモンレンジャーバトナージ (積みゲー)

PSP
・PATAPON!2 (積みゲー)
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