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食べることとか大好き高校生のブログ。ツイッターのせいで変更滞り気味。SSあります。

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龍使いと騎士たちとおれ 01章- 出会いの章1-2 -

つれてこられたのは、やはりというか基地だった。
広大な草原に敷かれた滑走路、白いオブジェのように美しい管制塔。
幾重も連なる格納庫に、広い体育館のようなホールがある。
おれはそれを”装甲車”の中で見ていた。
隣では、おれを拉致した自衛官、柳田沙那慧という少女の姿が。
彼女はニコニコと機嫌がよさそうに微笑んでいて、さらに隣には、膝あたりまで伸びている長い髪の少女。
やはりというか、こちらも軍服姿。
どちらも異常なまでに似合っているよなあ。


「・・・どうしたのかしら?」


沙那慧が融和な笑みを浮かべて言った。
切れ長気味の褐色の瞳が、おれを見射る。
彼女の融和な笑みの奥にある、何かを見るようにおれも沙那慧を見つめた。
まるで時計が止まったように感じた。何故か、どきどきし始めやがった。
今はそうゆう場合じゃないだろ、”自衛官”に拉致られてるんだぞ。
おれは自分に突っ込みを入れ、つんと顔を背けた。
これ以上見つめ合っても仕方がない。というかどきどきしてしょうがない。
そういや、思春期だもんな。我ながらあきれる。


「知りたいんでしょ?これからどうなるか」


半ば一方的に沙那慧が言った。
おれはまたどきっとした。
しかしさっきのより、ヒヤリと冷たいものがあるような感じ。


「貴方は、ここで訓練を受けて、私たちと同じようにモンスターを狩る事になるのよ」


さらりととんでもないこと言いやがった。
さっきのヴォルフだっけか、あの飛行トカゲみたいに戦えっていうのかよ。
口から火を噴けだって?ふざけるな。おれは人間だ。
そう思っていると、沙那慧の隣にいたやつが口を開いた。
おれの前で初めて口を開いた。


「沙那慧、強引だったのではありませんか。もう少し穏便にお願いしたかったのですが」


彼女は切れ長の瞳に不機嫌をあらわして言った。
そういや、こいつは何というのだろうか。


「え、そうかな?どうだろう、雫?」
「貴方は強引です。ええ、とてもそれは」


まっすぐな眉を吊り上げて怒りを表す彼女。
なんか、無表情で話しかけにくそうだなあとか思ってたんだが、意外とそうでもなさそうだ。
というか、いまさらだが沙那慧も彼女も美人だな。
ついでに言うと、彼女も同じ部隊の所属だろうから、龍がいるんだろうなあ。


「ええ~、だってさっきちゃんと返事したじゃない」
「どうみても、嫌々って感じがしましたよ、何ならリーディングを使いましょうか?」
「それはチートでしょ、もぅ。本田少佐に嫌味言われちゃうじゃない」
「私は特に気にしません。あの人が怒るのはいつものことです」


おれは眉を吊り上げて静かに怒る彼女と、真っ赤になって反論する沙那慧を尻目に見ながら、近くに浮遊しているヴォルフを見やった。
赤い龍で、小さくて、トカゲに羽と角がついた感じの龍で、尻尾になぜか焔を灯している。
すごく人懐っこい顔をしてて、実際、俺の頬をぺろりと舐めてきたしな。
まあ、こいつはおれから見てもすごく可愛いから、ペットとしてなら飼ってもいいと思う。
って、いつまで喧嘩してるんだ?お前らは。ってか自走式なんとかとか、戦車とか爆撃機とか、物騒な単語が出てきてるぞ、おい。


「さてと、もうすぐ着きますよ、柳田少尉、桜蛇少尉」


エスカレートしていく2人の口論の中に割ってはいるように一人の士官が声を上げた。
そこで、ぴたりと二人の口論が止んだ。
そして、下車準備しろとせっつかれた。




今日はいろいろ合ったな。
柳田沙那慧とヴォルフに拉致られ、桜蛇雫と沙那慧の口論を隣で聞かされ、本田素子大尉に思い切り睨まれ、そして部屋では相部屋となった奴と、声がかれるまで雑談をしなければならなかった。
ちなみに4人部屋で、流星学園隣の常盤学園都市で暮らしていたという佐津間和雄。
使龍が居て、名前はスネーク。ある名作ゲームから名前を取ったらしい。
もう一人は、蔵前信二郎。
サポート(操作能力保持者)と呼ばれる一人で、操作能力に長けているとのこと。
最後の一人は、須磨涼。
魔力を外部効果とやらに変えるのが得意らしく、栃木の那須学園都市の特殊能力研究捜査科から引っこ抜かれたらしい。
ほかの和雄や信二郎にも魔力は存在するが、データによるとおれたちよりずば抜けて高いとのことだが、おれにはよくわからん。


「しゃべりつかれてのど、やられたの?」


おれが自販機の前で風に当たっていると、言葉たどたどしく言う少女の声が耳に入った。
見下ろしてみると、そこには長い銀髪を風に流す少女が居た。
人形のようで、可愛い。誰だろう?


「あの、君は?」
「あ、あなたとどうきの、駒澤時華っていいます。サポートけんりゅうつかいです」


そういうと、時華という少女は固い笑みを見せた。
外見は、小学校中学年ってところか。
だが、髪の色からの印象なのか、日本人って感じがしない。
でも人形みたいにきれいで美少女だ。


「・・・もしかして、かみのこと?」


見透かしたように時華が口を開いた。
可愛く首をかしげる彼女は、可愛い。
綺麗で可愛い。透き通った紫色の瞳が、じっとおれを見据える。


「あ、ああ、まあ・・・珍しいから」
「・・・ですよね。生まれたときからそうなんです。
 まりょくとあいしょうがよかったらしく、”魔力光”とおなじかみとひとみになったそうです」
「相性?」
「はい。なんか、わたしのくんれんをしてくださったみんかんぐんじぎょうしゃのきょうかんによれば、だれもがまりょくをもっていて、あいしょうがよいものがまほうをつかえると。
 つまり、まりょくをくうきとしてでなくべつのげんしょうとしてあらわすことができるのが、きしやサポートらしいです」


饒舌に語った時華はそういうと、自販機にコアデバイスと呼ばれる装置をかざしてボタンを押した。
おれも彼女に続いてコアデバイスをかざし、コーヒーのボタンを押した。
並んでかがみ、缶の品物をとりながら、改めておれは時華を見やった。
腰まで届いた銀髪。きらきらと美しい光沢をもち、軽く触れるそれが、非常にやわらかかった。
それにしても、何故騎士とか龍騎士とやらは、髪の長いやつが、しかも女が多いんだ?


「それはじょせいのかたのほうが、まりょくとあいしょうがよいかららしいです。
 そしてからだはまりょくをとおします。とくにかみはまりょくにたいするかんどがひじょうにたかく、ほうしゅつせいぎょがしやすくなるんです」
「へ、へえ・・・」


なんだこいつ、エスパーかよ。
またも心を見透かしたような回答だった。
そして、彼女はまたも俺の心を見透かした。


「すみません、せいぎょがまだあまいので、むいしきにりーでぃんぐしてしまうんですよ」
「リーディング?」
「はい。こころをよむのうりょく、ということです。あつかえるひとはせかいでかぞえるほどだそうです」


ちょっとまて、それってチートじゃないか。
しかも制御が甘いだって?どうだけ天才なんだ?
だが、そのリーディングという言葉、どこかで聴いたぞ?
・・・あ、そうだ、あの装甲車のなかだ。
沙那慧と雫の口論の中にそんな単語があった。
・・・ということは、桜蛇雫は、世界トップクラスのやつなのか。
思わず感心して、コーヒーを手に取ったままとまっていると、また可愛らしいしぐさで時華が首をかしげた。


「どうしたんですか?」
「あ、いや・・・」


そういや、たどたどしかったのがいつの間にか普通に喋るようになってるな。
いったいなんだ?
時華は立ち上がって”キムチ入りコーンスープ”なる怪しい飲み物の缶を手で包んだ。
にしても、キムチ入りコーンスープって・・・想像できないぞ?
まあ、あれか。回転寿司のアボガドまぐろ軍艦みたいな感じか?


「なんか、すごいんだな、意外にも」
「え?」
「あ、桜蛇雫って隊員がいるんだが、そいつも装甲車の中でリーディングしてやるとか言ってて」
「へえ、すごいかたですね。なんか、じぶんいがいでりーでぃんぐできるひとなんて、はじめてききました。ぜひおあいしたいです」


うれしそうに笑う時華。
断じて言うが、ロリではないぞ、おれは。
だが、可愛いものは可愛い。あーくそ、こいつが高校生くらいになったら大変なことになるぞ?


「そういえば、あなたはどうしてここに?」
「ああ、スカウトってか拉致られた。いきなりモンスターを倒したかとおもったら、おれを拉致してくし、なんか自衛官とかいうし、街中に装甲車で乗り付けるし、どうなってるんだよ」
「そうこうしゃ、ですか?すかうとで?」
「ああ、ったくとんだふざけた野郎だよな、その自衛官とやらは」
「ですね!わたしもどうかんです。せめて、もんきーばいくでおね――「いやちょっとまて、それもおかしいだろ、どうやってモンキーバイクに2人乗りするんだよ」――あ、ごめんなさい」


ころころと鈴のような可愛い笑い声を上げる時華と一緒に、おれも笑った。
なんか、久しぶりにこんな笑いをした気がするぞ。うん。
にしてもモンキーバイクとか、発想が豊かだな。
普通はモンキーでお迎えとか考えもしないと思うぞ。


「でも、楽しかったのでは?」
「えっ?」


いきなりしんみりと問いかけてきた時華に、おれは驚いた。
何だ、いきなり?


「いいなぁ・・・たのしそう」
「そうか?」
「うん、たのしそう。わたし、ずっとひとりだったから・・・」


時華はうつむいた。
おれはいきなり場の雰囲気が変わったのに戸惑って、どう答えてやればいいのかわからなかった。
にしても、1人、か・・・。
外見も人間のように見えないほど綺麗だし、先のリーディングの話が関連していそうだ。
あらかた、リーディングしてしまい、大変な失敗をしでかして虐められていたのだろう。
いじめ、か・・・。

そういや、あいつは今どうしてるのかな・・・?

おれは頭を振って思考を振り払った。
またバカなことを考えた。あいつのことを考えたって、意味なんてない。
そもそも、もうおれにはあいつに会う資格なんてない。
おれは黙って空を仰ぎ見た。



「これで、役者は揃ったか・・・」


父がそう呟くのが聴こえた。
今私が居る場所は、ある洋館だ。
そのだだっ広い広間には、キャンドルすらなく、月明かりが大きく開いた窓から差し込んでくる。
風が開け放たれた扉から入ってきて、それにまじって白い粒子が部屋に入ってきた。
魔力残滓と呼ばれるそれはおもに、操作能力保持者が撒き散らすものだ。
普通の騎士たちでも残滓は発生するが、光として認識できるほど大きな残滓を放出できるのは、操作能力保持者くらいだ。
まあ、操作能力保持者とは、簡単に言うと大きな魔力を持つ者の事だ。
その膨大な魔力を操り、いろいろなものを操作する。
考えてみると、非常に簡単なことだ。
だけど、皆そのことを知っているわけではない。魔力の存在すら隠されているからだ。


「刹那、貴様ももう我のそばに居なくてよいぞ。役者が揃えば後はやつが自然に進化する。
 そして、この貧困貴族は・・・再び、取られたホームズの名を取り返すことができる」


月明かりの影をつくる父が、決意が滲み出た言葉を口にした。
この家はかつて、数百人の使用人を抱え、世界中に屋敷を持っていた。
だが、私の母がしでかしたことにより、その名を剥奪され、金がなくなり、今では使用人は3人、屋敷はここだけになってしまった。
私もこの家のものとして、名が帰ってくるのはうれしい。
だけど・・・そのために妹を犠牲にした。

私は、駒澤・刹那・フォン・ホームズ57世は、それを強く望んでいる。
だけど、名を取り返したら必ず、妹を、時華を取り返す。

そう決めたんだ。
私は時華のためならどんなことをするよ、これからはどんなことでも。
家名が戻れば、私はどんなことだってできる。妹を取り返せるんだ。
だからもう少し・・・私も時華も、我慢しないと。
私は父に背を向けて部屋を出た。




あとがき


てきとうさーせん。

期末おわた。

PS3ほしい。FAがPS3化だってさ。

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Author:ヒカリさん
ヒカリさんです。
苦手なものはかぼちゃ、うめぼし、骨の多い魚他もろもろ・・・。
ワードとエクセル、ブラインドタッチが得意です。
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プロフこちら↑

高校一年生演劇部所属。
中学の時は吹奏楽部で、楽器はクラリネット(B♭)&バスクラリネット(B♭プラ菅)

マブラヴTEのクリスカマジイケメンwww
イーニァが可愛すぎww
タケミーはさらっと角なしが好き。角ありだと赤。
真耶か真那と言われたら真耶派。

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・ポケモンレンジャーバトナージ (積みゲー)

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