*+ASTRAY+*

食べることとか大好き高校生のブログ。ツイッターのせいで変更滞り気味。SSあります。

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ソードアートオンライン 囚われの魔導師 00「もうひとつの現実、その名は“SAO”」

そこは雲の上だった。
だが、そこは“城”だった。
その城の名は“アインクラッド”。
一万の人間を抱き、いくつもの試練を人間に課す城である。
その城は、抱かれた異世界の人間たちにとって、夢の場所であり、悪夢の始まりであり“墓標”である。
それ故に巨大かつ、美しかった。

現在の最前線は第71層。
“脱出”まで、残り29層。


*


ぽちゃん。

私の意識はウキの沈む音で覚醒した。
場所は、第22層にあるとある湖。目の前には釣竿か垂れている。
ちゃぽん。
……と、いけない、獲物がかかってる。
釣竿を握り、私はシステムに従って引いた。
すると、呆気なく魚が水面から飛び出してきた。ほんとに、呆気なく。
右手を振って、ウィンドウを開けてストレージを開き、魚をほおりこんでから餌の残量とつった魚を 確認。明日の昼分まで確保できているようだ。
「……帰ろう」
竿をストレージに入れ、変わりに片手用直剣《アミュレット》を装備、背中に納める。
全ての作業を終えてから、私は立ち上がった。
立ち上がった私の眼前に、青く生い茂る森が広がっていた。仮想の筈なのに、自然に鳥や虫が出てきそうだ。
目線を先ほどまで釣糸を垂れていた湖に向ける。そこには、長い黒髪に赤い瞳を持つ女性が、つまり私が映って、ゆらゆらとカゲロウのように揺らいでいた。
見ていると、“あの時”を思い出した。この世界に囚われた日の事を。
慌てて頭を振る。そして元は金色の黒髪を払ってから、私は再び顔を上げた。
「……、行こう」
そう呟く私。覇気がない。

*

「フェイト~、研磨できたよん」
「ありがと、スピカ。ご飯できたから、みんな呼んできて」
「はーい」
ててて、と小さな鍛冶屋が去っていく。
笑って見送ってから、私は食器棚に触れて食器をオブジェクト化。湯気をいただく料理の数々を右手一本で盛り付けていく。
「ヒャッハアアイッ、ご飯ッッ!」
と、そこでやたらと威勢のいい女の子の声が聞こえた。
「まだだよ、あと武装解除」
「うーぃ」
盾剣士アキラはそう言うや否や“ボーン”とウィンドウを展開、装備フィギュアをちゃちゃっと弄る。タンク仕様のキャラメイク故にやたらと分厚い防具を取っ払い、綺麗な光沢を放つ剣を鞘ごと虚構に投げ入れ、アンダーウェア姿に。
「うし、でーけった」
「ダメ」
アンダーウェア、つまり下着姿のままフォークに手を伸ばすアキラを私は短く一喝した。ちゃんと服着てね、アキラ?
言外に込められた私の考えが伝わったのかアキラは渋々、といった感じで再びウィンドウを開き、装備フィギュアを弄る。
すると、瞬く間に白のシャツにショートパンツ、スニーカーを装備したアキラが出来上がった。
と、同時に。
凄まじい爆音と揺れが私とアキラを襲った。
思わずコンロの火を確認――SAOに存在する建物は破壊不能オブジェクトなので火事の心配は無い――しながら私は飛んできたピックを避けた。
「ただいま」
ピックが飛んできた方を見やると、長大なバトルアックスを手にしたガルシアや、華奢な十字槍を装備したアイリスがにたにたと笑って立っていた。ピックを投げた張本人、サヨの姿も見える。若干申し訳なさそうなところをみると、粗方ガルシアや短剣使いのパクチーに強迫でもされたのだろう。
私はそう推測し、手元にあったお玉を手に取った。
ガルシアとパクチーの顔色がさっと変わるが無視。お玉を投げる。
システムアシストに“乗せて”投げたそれは、薄く光り、流れ星のような勢いでガルシアの顔面に衝突。ガーンッ、という間抜けな音が響く。
「危ないよ、ガルシア」
「うぅ……、そーいうフェイトこそいてぇよ」
「いきなり不意打ち仕掛けるからだよ。町の中ならHP減らないけど、フィールドだったら死んでたかも」
「フェイトは防御捨て敏捷タイプだもんな」
「まあね。かわせるなら防御要らないし」
「……おっかねぇ」
ガルシアは涙目で肩をすくめる。
基礎能力が殆ど無いお玉に投剣初期スキル《シングルシュート》の組み合わせとはいえ、《フェイト》は敏捷力を鍛えているため、それなりの威力にはなったのかな? しかも当たったのは顔面、フィールドではクリティカルダメージになるし。今だ痛そうにしている斧戦士に対して私はそう思った。
「そういえば、ラルフローレンさんは?」
と、そこで私は1人かけていることに気づいて声を上げた。
「ああ、今日は帰るって帰っちゃった」
質問に答えたパクチーはそう言ってウィンドウを開く。
「で、やっぱり盾が足らない。おかげで走りに走ったよぉ」
やっぱりかぁ…、今日抜けちゃってゴメンね、と私は軽く頭を下げる。
現在、私の属するギルド《ミスリル》にはアキラを含めた盾戦士が二人、大剣戦士が一人、槍使いがアイリス一人、短剣使いがパクチー一人、投剣使いサヨ、斧使いガルシア、鍛冶屋兼メイサーのスピカ、そして遊撃に私が入っている。ちなみにビルドタイプが防御なのは盾剣士だけだ。バランスが悪い。
レベル制MMOでは一度育て上げ、数値を重ねれば重ねるほど別の戦士タイプにするのは難しくなる。レベルアップで貰えるステータスポイントは僅かなのだから当然である。故に今から転向は無理だろう。かといってギルドメンバーを入れようにも《攻略組》はソロ主義が殆ど。今さら増員も無理である。
「でも、まだ戦えるレベルだし、増員はしなくても今のところ問題ないわ。まあ……、後の事を考えて中層から何人か選んで鍛えておく必要はあるけど」
アイリスは武装解除――彼女は元々軽装故に武器をストレージに入れただけである――しながらさらりと事もなさげにいい放つ。そして手近な椅子に腰掛けた。
「その、中層から引っ張るのが大変なんだって。奴等は冒険を楽しんじゃいるが脱出は諦めてんだよ」
アキラがアイリスの向かいに腰を下ろす。その顔には明らかな諦めの色が見える。
「大丈夫よ、アテはあるから」
諦めているアキラに、アイリスは綺麗な笑顔で答えた。
「《夜月の黒猫団》って中層ギルドは知ってる?」
「あぁ、あの《黒の剣士》が所属してたギルドか……、まさか、アイツ等を?」
今だ笑顔を張り付けて頷くアイリス。気付けばいつの間にかスピカやガルシアたちが席についていた。
「もちろんそれ以外にもいくつかね」
ふーん、とガルシアが相槌を打った。
「まあ、取り敢えず食おうぜ。フェイト、席につけよ」
その先は、いつもの平和なひとときが過ぎた。とてもみんな暖かかった。



*


はい、すみません。
リリカルなのは×SAOです。
では。



フェイト=フェイト・T・ハラオウンのスキルスロット(数値はプライバシー損害になるゆえに非公開)

戦士鎌スキル
片手用直剣スキル
釣りスキル
料理スキル
索敵スキル
投剣スキル
体術スキル
戦闘回復スキル

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ヒカリさん

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ヒカリさんです。
苦手なものはかぼちゃ、うめぼし、骨の多い魚他もろもろ・・・。
ワードとエクセル、ブラインドタッチが得意です。
http://pr.fc2.com/hikarisan/
プロフこちら↑

高校一年生演劇部所属。
中学の時は吹奏楽部で、楽器はクラリネット(B♭)&バスクラリネット(B♭プラ菅)

マブラヴTEのクリスカマジイケメンwww
イーニァが可愛すぎww
タケミーはさらっと角なしが好き。角ありだと赤。
真耶か真那と言われたら真耶派。

~所有ゲーム~

DS
・わたしのリラックマ (積みゲー)
・シムシティDS2 (進行中?)
・おいでよ どうぶつの森 (進行中?)
・ポケットモンスターダイアモンド (殿堂入り完了)
・スーパーロボット大戦W(VSゲイツ戦フルメタルートまで)
・大合奏バンドブラザーズ (マスター攻略中)
・ポケモンレンジャーバトナージ (積みゲー)

PSP
・PATAPON!2 (積みゲー)
・初音ミク Project DIVA (ハード攻略中)
・初音ミク project DIVA2nd
・魔法少女リリカルなのはA's (クリア済み)
・魔法少女リリカルなのはA’sGod(クリア済み)
・モンスターハンターポータブル2ndG(積み)
・最後の約束の物語(セレス√攻略中)

GBA
・ポケットモンスタールビー (クリア済み)
・ポケットモンスターサファイア (クリア済み)
・ポケットモンスターエメラルド (クリア済み)
・ポケモンダンジョン 赤の救助隊 (積みゲー)

PC
メイプルストーリー (進行中)

好きな言葉はSylphid(シルフィード)、Sylph(シルフ)、Maeve(メイヴ)ASTRAY(アストレイ)

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